【社会】協力行動の進化とその維持――裏切り者が必ずしも繁栄するわけではない理由

このエントリーをはてなブックマークに追加
1pureφ ★
進化 : 協力と裏切りのせめぎ合い

 協力行動の進化とその維持の説明は一筋縄ではいかない。協力的な集団は、共有資源
を利己的に使う「裏切り者」によって弱体化されうるため、大方の理論では通常、裏切り者
が協力者を駆逐してしまうと予測されている。

 だが、グルコースを有効利用する「協力型」酵母系統と、グルコースを「利己的」に使う
「裏切り型」酵母系統の間の競争実験から、裏切り者が必ずしも繁栄するわけではない理由
を説明できそうだ。

 MacLeanとGudeljのこの実験は、協力と裏切りという2つの戦略は、どちらにもコストと
利得がついてまわるために共存可能なことを示している。つまり裏切り戦略にもコストが
かかるわけで、今回の場合だと協力戦略に比べてできる子孫の数が少なくなるのである。

 もう1つの論文で大槻たちは、自然選択が協力行動に有利に働きうることをグラフ理論で
実証している。彼らは、グラフ上の点を個体に見立て、これらの点からなる構造化された
「バーチャル」な個体群の進化の動態を調べた。

 利他的行動のもたらす利得をコストで割った値が隣人数の平均を上回る場合、協力行動が
有利になる。そのため、たとえ評判の効果や戦略上の複雑さがなくても、この「社会的粘性」
(social viscosity)の結果として協力行動が進化しうるのである。

Nature Highlight May 25, 2006
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1347&issue=7092

進化:酵母の実験個体群でみられる資源競争と社会的対立
R. Craig MacLeanand Ivana Gudelj
Nature 441, 498-501 (25 May 2006) | doi:10.1038/nature04624
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7092/abs/nature04624.html

進化:グラフおよび社会的ネットワーク上での協力行動の進化に関する単純規則 502
A simple rule for the evolution of cooperation on graphs and social networks
Hisashi Ohtsuki, Christoph Hauert, Erez Lieberman and Martin A. Nowak
Nature 441, 502-505 (25 May 2006) | doi:10.1038/nature04605
http://www.nature.com/nature/journal/v441/n7092/abs/nature04605.html

関連ニュース
【微生物/社会】性格の改善――社会性細菌は単一の変異により裏切り者から卓越した協力者へ変貌する 2006/05/20
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1148095683/
【社会】協力行動はどうやって社会に出現・定着したか――第一原理モデルから生じた「タカ」「ハト」「カラス」「ムクドリ」 2006/04/23
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1145721734/
【社会/心理】罰則はグループ内での協力体制を強化する 2006/04/12
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144810631/
【生態】遺伝する怠け癖――デバネズミ社会のカースト制とプログラムされた怠け者 2006/04/10
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1144639727/
【進化/社会】緑ひげ効果――カラフルな「ひげ」が助け合いの社会を生む 2006/04/02
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1143948008/
2名無しのひみつ:2006/05/28(日) 23:12:11 ID:ILsfV/K+
>>2よ。

おまえ、「2get」とか書いてて恥ずかしくないのか。
ほかのスレをみてみろよ。
ネタ、まじめな回答、そのほか何かを主張したくて、頭を使ってかいてるよ。
それをおまえは何だ。
考えた結果が

「2get」

か。
なにそれ。
3REI KAI TSUSHIN:2006/05/28(日) 23:20:38 ID:zDDLNNo1
まるで早稲田大学 人類学教授 養老 孟司(ようろう たけし)のような仮説の立て方だね。
4名無しのひみつ:2006/05/28(日) 23:24:35 ID:2a1ADoEs
> 利他的行動のもたらす利得をコストで割った値が隣人数の平均を上回る場合

例えば、
「他者から収奪したときに、周囲から袋だたきにされる確率が高い」
という意味なのかな?
5名無しのひみつ:2006/05/28(日) 23:35:24 ID:LFjdNkyF

裏切り者の名を捨てて
戦う男は裏切り者だ!
6REI KAI TSUSHIN:2006/05/28(日) 23:45:17 ID:bzJKYMj8
>3の追加

1. 【人事】と書いて『ひとごと』と読む。その心は【適材適所】は存在しない。

【経済的に見る人事 REIKAIさんの説】
2. 【織田信長】に対する【明智光秀】の【裏切り】 = 【偽装転勤に対する反乱】

【結論】
・誰が【明智光秀】の立場でも必ず【裏切る】

なぜならば、子会社【豊臣秀吉】が10年もかかる厳しい【毛利攻め】を
こともあろうか、企業【織田信長】グループの功労者&子会社【明智光秀】社長に
『領地(会社)召し上げの上、中国切り取り(買収)しだい。』発言&人事

【注釈】
・『領地召し上げ』 = この先年貢・兵糧の収入無し。
・『中国切り取りしだい。』 = 一族・郎党の追放。

【明智光秀の心境】
今後、兵糧・恩賞(賃金の支払いも無しで)何年間、毛利と戦えば勝てるのだろうか?
よって結論が導き出される。
7名無しのひみつ:2006/05/28(日) 23:46:02 ID:/1IHouxt
>利他的行動のもたらす利得をコストで割った値が隣人数の平均を上回る場合

 多くの場合を平均して見ると、各個では利益が蓄積されるから。

 という理解でいいのかな。
8名無しのひみつ:2006/05/28(日) 23:49:34 ID:8he4adm9
のわりにDQN減らない。
世の中には十分なゲインが無いということか
9名無しのひみつ:2006/05/29(月) 00:44:24 ID:nb8YJBsA
DQNが淘汰されないのは環境が豊かな証拠。
可能性のプールにまだまだ余裕があるということ。
10名無しのひみつ:2006/05/29(月) 02:34:32 ID:5/eupS17
豊かでない社会って、だいたい治安悪いと思うけど。
11名無しのひみつ:2006/05/29(月) 07:01:08 ID:T2Ncqp/R
というよりも、DQN、非DQNの両方に存在理由があると考えるべきだろう。
社会のルールが有効に働かない不安定な環境では
DQNな行動の方が生存に有利とかね。
12名無しのひみつ:2006/05/29(月) 07:41:41 ID:vuICJ8M5
ドーキンスの言ってる事の実証例ってトコでしょ
13名無しのひみつ:2006/06/01(木) 23:38:23 ID:9rN9ZwCj
東大医学部入ってかつ性格の悪い奴に言わせればおまいらも十分にDQN
14名無しのひみつ
小泉を言い負かすことはたいへんむずかしい。
正しいことを主張してもこちらが悪と見なされてしまう。

三井住友の西川、オリックスの宮内、損保の村瀬、日銀福井。

こっらの人々はあきらかにトップの責任から逃げ回っているが
そのことを指摘すると、

低能な野党勢力と同じ穴のムジナになるという罪悪感に苛まれ
発言にブレーキがかかってしまう。