【医学】いじめられると遺伝子が変化する

このエントリーをはてなブックマークに追加
1( ^ω^)ノおいーす φ ★
いじめの恐怖の根底にある遺伝子が齧歯(げっし)類で見つかった。
大きなマウスからいつも脅かされているマウスは孤独になり、
よりおとなしいマウスまで恐れるようになる。

 いじめられることによって、いわゆる「中脳辺縁系ドーパミン経路」での
遺伝子発現が大きく変わるようだ。この経路は快い刺激や欲望や感情と関連している。

 いじめられたマウスでは、同経路で309個の遺伝子の発現が増え、17個の発現が抑えられた。
これらの変化の多くは数週間にわたって続いた。同経路の主な調整役は脳でできる神経栄養因子で、
これは抗うつ作用に関連する化学物質だ。

 テキサス大学サウスウエスタン医療センターのバートン(Oliver Berton)らは、
同経路で神経栄養因子ができないようにマウスの遺伝子を操作し、いじめによって
起こる遺伝子発現の変化を通常とは逆転させた。 するとマウスは繰り返し苦しめられているにもかかわらず
他のマウスを受け入れるようになった。

 これらの研究結果は、うつ病や心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療に役立つ可能性がある。

Sience誌2月10日号掲載。

ソース
日経サイエンス6月号
http://www.nikkei-bookdirect.com/science/new.html

ソースの画像
ttp://www.imgup.org/iup197722.jpg