世界気象機関は14日、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の大気中の
濃度が、2004年の世界の平均で、377.1ppmとなり、統計がある1983年以降
で最高だったと発表した。
温暖化を進める他の温室効果ガスのメタンと一酸化二窒素の濃度も最高を記録。
世界気象機関は「CO2の濃度は、産業革命以前の推定値より35%増えた」と指摘
している。
世界気象機関によると、CO2は前年より1.8ppm増加。過去10年の平均では、
1年当たり1.9ppmの割合で増加しているという。
メタンは前年と同じ値で、統計を開始した84年以降で最高の濃度。産業革命以前
と比べ155%増えたという。
気象庁によると、日本は国内3地点で濃度を観測。05年のCO2の濃度は380.7
-382.5ppmで、いずれの地点も統計開始以来の最高値となった。
CO2は世界の99地点、メタンは92地点、一酸化二窒素は14地点のデータを基に、
濃度を算出している。
ソース
http://www.sankei.co.jp/news/060314/kok077.htm