オーパーツ「アンティキテラの歯車」は技術史上の驚異 ネーチャー誌に論文が掲載
紀元前の古代ギリシャの沈没船から発見された「アンティキテラの歯車」と呼ばれる機械式の
天球儀を最新の3次元X線カメラで分析した結果、その天球儀で使われた技術はその後
1000年間に渡って見出すことはできない、非常に高度な技術力で作られていることが判明した。
「アンティキテラの歯車」と呼ばれている天球儀は月を始めとする天体の動きを示す機械で
世界史上初の最初の機械式の計算機(コンピューター)とみられている。
これまでの歴史学者の研究によるとこの機械は紀元前65年にロードス島から出航したローマ船に積まれていたもので
機械がそのものに関しては紀元前150〜100年の間にギリシャ人(恐らくヒポクラテスの流れを組む天文学者)の手によって製作されたことまでは判明していた。
ネーチャー誌に掲載された論文によると3次元X線カメラで分析した結果、その構造を上回る技術で作られた機械は歴史上
その後1000年以上に渡って発見することはできないとしており、古代ギリシャのヘレニズム時代からギリシャ・ローマ時代にかけての技術は
その後世には引き継がれず、その後、1000年以上経過してから再び作られるようになった歯車を使った機械は
古代ギリシャ文明が発明した技術を受け継いだものではなく、まったく新たに発明し直されたものに違いないと論じている。
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200612010829 http://www.technobahn.com/news/2b024f126a5ffec8d633bfe9f98a147706d9509e/200612010829.jpg