【癌】転移-原発性の腫瘍が転移をどこに形成し、またある一定の腫瘍が特定臓器になぜ転移するか
1 :
( ^ω^)ノおいーす φ ★:
転移
転移を開始する
Kristine Novak
原発性の腫瘍が転移をどこに形成し、またある一定の腫瘍が特定臓器になぜ転移するかを決定する
メカニズムについては不明である。Rosandra Kaplanらは、骨髄由来細胞がこのような部位選択の
最初の決定因子のひとつであり、特定組織に遊走し、腫瘍細胞を引きつけ転移増殖を促す
環境を確立することを、Natureに報告している。
骨髄由来細胞は、形質転換、腫瘍細胞の遊走、腫瘍血管新生に寄与することがよく知られている。
一部の骨髄造血幹細胞は血管内皮増殖因子受容体1 (VEGFR1)を発現し、腫瘍血管形成に
関与する。Kaplanらは腫瘍進行におけるこれら細胞の役割を検討し、実際にこれらの
VEGFR1+細胞は腫瘍細胞の到着に先立ち前転移部位(pre-metastatic site)にクラスターを
形成することを発見した。
in vivoでこれらの細胞をトラックし腫瘍進行をフォローするためにマウスモデルを用いて
VEGFR1+細胞をマウス骨髄から枯渇させると、これらの前転移クラスターの形成が阻害され、
腫瘍転移が予防されることを見出した。そうであれば、VEGFR1+骨髄細胞はどのようにして
前転移部位(pre-metastatic site)を選択するのであろうか?著者らは、原発性腫瘍によって
産生される因子がVEGFR1+骨髄由来細胞を誘導し、血流に入り特定臓器に動員されることを認めた。
マウスに肺癌細胞または黒色腫細胞を移植した後、骨髄由来細胞が動員される前に、
将来の転移ニッチの周辺にフィブロネクチンの発現が亢進しているのが観察された。
マウスにおいて、これらの部位の線維芽細胞様間質細胞が原発腫瘍の存在に反応して増殖し、
前転移部位(pre-metastatic site)でフィブロネクチンを沈着させる役割を果たしている可能性が
観察された。前転移部位に局在したVEGFR1+造血幹細胞はインテグリンを発現し、
これらの部位で産生されるフィブロネクチンとの結合を可能にさせた。
さらに、フィブロネクチン-インテグリンの相互作用によって造血幹細胞が誘導され、
マトリックス メタロプロテイナーゼ9(MMP-9)を発現し、これによって転移性腫瘍細胞の
到達のための間質環境が整えられる。
前転移部位(pre-metastatic site)でのVEGFR1+細胞は、ケモカイン受容体発現腫瘍細胞を
前転移部位(pre-metastatic site)へひき付けるケモカイン産生にも寄与する。
VEGFR1およびインテグリンに対する抗体を有する様々なマウスモデルにおいて、
前転移クラスター形成とその後の転移が阻害された。
ソース
http://www.natureasia.com/japan/cancer/0601/7.php この知見は、非腫瘍細胞集団が将来の転移部位を確定できるとする最初のエビデンスである。早期段階のがん患者の転移を予防するために、VEGFR1+細胞またはこのニッチのその他の特徴をターゲットとする手法を利用できるようである。
2 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 01:22:22 ID:sOXX8bs9
似
3 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 01:28:35 ID:MxY/Wht4
参
4 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 01:58:06 ID:C5uSzjYx
>>1 長げーよ
オマイは抄読会で要点押さえず、だらだら続けるタイプだろwww
5 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 02:02:46 ID:0dTTsjY+
全くわからん‥
( ^ω^)ノおいーすさん
わかり易くかいつまんで説明してくれ
6 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 02:13:56 ID:C2S99ym6
だから〜
要約すると
転移
転移を開始する
Kristine Novak
原発性の腫瘍が転移をどこに形成し、またある一定の腫瘍が特定臓器になぜ転移するかを決定する
メカニズムについては不明である。Rosandra Kaplanらは、骨髄由来細胞がこのような部位選択の
最初の決定因子のひとつであり、特定組織に遊走し、腫瘍細胞を引きつけ転移増殖を促す
環境を確立することを、Natureに報告している。
骨髄由来細胞は、形質転換、腫瘍細胞の遊走、腫瘍血管新生に寄与することがよく知られている。
一部の骨髄造血幹細胞は血管内皮増殖因子受容体1 (VEGFR1)を発現し、腫瘍血管形成に
関与する。Kaplanらは腫瘍進行におけるこれら細胞の役割を検討し、実際にこれらの
VEGFR1+細胞は腫瘍細胞の到着に先立ち前転移部位(pre-metastatic site)にクラスターを
形成することを発見した。
in vivoでこれらの細胞をトラックし腫瘍進行をフォローするためにマウスモデルを用いて
VEGFR1+細胞をマウス骨髄から枯渇させると、これらの前転移クラスターの形成が阻害され、
腫瘍転移が予防されることを見出した。そうであれば、VEGFR1+骨髄細胞はどのようにして
前転移部位(pre-metastatic site)を選択するのであろうか?著者らは、原発性腫瘍によって
産生される因子がVEGFR1+骨髄由来細胞を誘導し、血流に入り特定臓器に動員されることを認めた。
マウスに肺癌細胞または黒色腫細胞を移植した後、骨髄由来細胞が動員される前に、
将来の転移ニッチの周辺にフィブロネクチンの発現が亢進しているのが観察された。
マウスにおいて、これらの部位の線維芽細胞様間質細胞が原発腫瘍の存在に反応して増殖し、
前転移部位(pre-metastatic site)でフィブロネクチンを沈着させる役割を果たしている可能性が
観察された。前転移部位に局在したVEGFR1+造血幹細胞はインテグリンを発現し、
これらの部位で産生されるフィブロネクチンとの結合を可能にさせた。
さらに、フィブロネクチン-インテグリンの相互作用によって造血幹細胞が誘導され、
マトリックス メタロプロテイナーゼ9(MMP-9)を発現し、これによって転移性腫瘍細胞の
到達のための間質環境が整えられる。
前転移部位(pre-metastatic site)でのVEGFR1+細胞は、ケモカイン受容体発現腫瘍細胞を
前転移部位(pre-metastatic site)へひき付けるケモカイン産生にも寄与する。
VEGFR1およびインテグリンに対する抗体を有する様々なマウスモデルにおいて、
前転移クラスター形成とその後の転移が阻害された。
ソース
http://www.natureasia.com/japan/cancer/0601/7.php この知見は、非腫瘍細胞集団が将来の転移部位を確定できるとする最初のエビデンスである。早期段階のがん患者の転移を予防するために、VEGFR1+細胞またはこのニッチのその他の特徴をターゲットとする手法を利用できるようである。
ってことだろ?
7 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 05:58:49 ID:wYgUkosB
転移、浸潤がなければがんもタダの腫瘍。
この技術は金になる、気がする。
8 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 06:16:53 ID:LrSRe8pW
>>5 癌が転移する先には予め遊離した癌細胞が到達したときに受け皿になるような反応がその組織に起こってます
その仕組みの一端が分かりましたよってことだろ
その受け皿になるような反応をブロックすれば癌は転移しなくなって根治できる可能性があるかも
9 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 07:17:57 ID:RbIftDgx
でもアメリカがこの20年間、癌の転移を食い止める研究に予算をつぎ込んできて、ことごとく失敗しているって何かで読んだけどね。
10 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 11:13:28 ID:QfpGc7Y2
21年目に成功の結果が出たのかもしれないだろ。
11 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 12:35:57 ID:GLLxDJFn
癌ってほんとに人を選ぶよな
ヘビースモーカーなのに、肺がんにならないとか
12 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 12:51:21 ID:PLdIIMu4
13 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 16:13:00 ID:VBix9hdP
14 :
名無しのひみつ:2006/01/31(火) 20:05:45 ID:TRWJPRWr
>>5 原発性の腫瘍が転移をどこに形成し、またある一定の腫瘍が特定臓器に
なぜ転移するかを決定するメカニズムについては不明である。
骨髄由来細胞がこのような部位選択の最初の決定因子のひとつであり、
特定組織に遊走し、腫瘍細胞を引きつけ転移増殖を促す環境を確立している。
15 :
名無しのひみつ:2006/02/02(木) 18:47:15 ID:ULEJBv0Z
転移部位に予めがん細胞を受け入れるような機構起きているっていうのは分かったけど、
この反応を止める様な治療をすれば転移を防げるってことではないよね?
ヒトが命を保っていくためにどこのプロセスでこの機構が必要なのか知らないけど、
不必要なものなら、退化して無くなっててもいい訳だし。
これを止めるような薬剤を開発しても大なり小なりの副作用があるような気がするから
ガン撲滅にはまだ時間が必要だろうな…
16 :
名無しのひみつ:
生体が腫瘍血管と正常な血管の区別ができれば問題解決。
その区別ができないような生体は、設計に根本的な欠陥がある。
遠からず滅びるだろう。(謝罪と賠償を要求する手もあるよ)