全面結氷した諏訪湖で9日朝、氷が筋状にせり上がる「御神渡(おみわた)り」が2年ぶりに確認された。
同夜、御神渡りを記録している八剣神社(諏訪市)の緊急総代会があり、
御神渡りの筋を最終決定する拝観式を13日朝行うと決めた。
この日午前6時半から同神社の宮坂清宮司が総代12人と湖上で筋の状態を見た。
渡辺源一大総代によると、せり上がりは諏訪市渋崎から対岸の諏訪郡下諏訪町・岡谷市境に
蛇行しながら延び、高さは湖岸で約60センチ、沖合で約40センチ。ほかに南北と東西に延びる筋が
1本ずつあった。
この日の諏訪の最低気温は氷点下11・8度で、平年を6・3度下回る冷え込み。
宮坂宮司は「多くの人たちが御神渡りを心待ちにしていた。これでみんながほっとして心が温まる」
と話していた。
御神渡りは、氷の収縮と膨張の繰り返しによって氷板が起立する現象。
諏訪大社上社(諏訪市)の男神が下社(下諏訪町)の女神の元に渡った跡と伝えられている。
http://www.shinmai.co.jp/news/20060110/mm060110sha1022.htm 参考:
最新の観測技術による「お神渡り」現象の破壊過程の解明と地震発生メカニズムのモデル化の試み
http://www.seis.nagoya-u.ac.jp/~kimata/omiwatari.html