帯広畜産大(北海道帯広市)と日清紡(東京)は14日までに、同社が開発した
複合繊維素材「GAIACOT(ガイアコット)」に鳥インフルエンザのウイルスを
破壊する効果があることを確認した。
マスクや作業着のほか、鶏舎内のマットなど幅広い用途での実用化を目指すという。
ガイアコットは同社が2003年に開発。消臭や抗菌効果がある、
無機鉱物のゼオライトに銅イオンを付着させて銅ゼオライトにした繊維素材。
本来パウダー状のゼオライトをシート状にしたのが特徴という。
銅ゼオライトが5―7%含まれるガイアコットに鳥インフルエンザのウイルス液を
たらして十分間放置するだけで99%以上のウイルスが破壊されたという。
春から具体的な商品化に向けて研究を始める。
帯広畜産大の岡本明治(おかもと・めいじ)地域共同研究センター長は
「鳥インフルエンザを完全に防ぐことはできないが、うがいや手洗いをした上で
(マスクなどに)使用すれば、非常に効果的だ」と話している。(共同)
(01/14 17:03)
http://www.sankei.co.jp/news/060114/sha077.htm