進化過程を再現し、干ばつに強い小麦を産み出す

このエントリーをはてなブックマークに追加
11/2@auau...φ ★
元記事
Ancient genetic tricks shape up wheat
Turning back the evolutionary clock offers better crops for dry regions.
http://www.nature.com/news/2006/060102/full/060102-2.html

記事概要

過去に小麦の進化過程で起きた出来事を再現することで、干ばつにより食糧不足が起きている
地域を救う新品種を産み出しつつある。

パン用の小麦は、石器時代に中東の肥沃の三日月地帯で起きた、二つの希少な遺伝的出来事の
産物である。通常、二つの異なった種は、染色体があわず、卵や精子といった生殖細胞を作り
出す過程において上手くペアを組むことが出来ないため、交配種を産み出せない。しかし時に
は、遺伝的な急変により、通常の倍の染色体を持つ生殖細胞を産み出しうる。このタイプの二
つの生殖細胞が組み合わされば、通常の二倍の染色体を持つ種が産み出される。

この非常にまれな重複は、小麦の歴史の中で二度起きている。3万年前には、野生の小麦が山羊
草と交配され、初期の小麦エマー種を産み出した。9千年前には、エマー種が野生の他の山羊草
と交配され、6セットの染色体を持つ植物が産み出された。このハイブリッド種は、追加された
染色体のおかげで大きな種子を付けたので、昔の農民に人気の小麦となり、現在でもこの系統
が世界中で最も広く栽培されている。

しかしこの遺伝的成功は逆の面ももたらした。この種はとても人気があり他の種は育成されな
いので、遺伝的多様性の幅が非常に狭いものとなり、干ばつや疫病に耐えうる種を育てたいと
考る栽培者の選択肢を制約している。これに取り組むため、メキシコの国際トウモロコシ・麦
改良センター(CIMMYT)は、小麦が飲み込んだ遺伝子プールを積み上げる方法を開発した。
22/2@auau...φ ★:2006/01/05(木) 15:43:05 ID:???

「私たちは、9000年前に自然界で起きたことを、実験室内で再現しています」と小麦育成の専
門家リチャード・トレソワンは言う。研究者たちは、中東から野生の山羊草を集め、それを現
代のエマー種と掛け合わせ、もう一度パン用の小麦を産み出した。研究室では薬品を用いて染
色体の重複を引き起こした。この技術は遺伝子工学と同様、新しい遺伝子を注入する手助けと
なるが、事前に遺伝子の特定は不要である。

新しいパン用小麦は農業向きではない。というのは、大半の新しい交配種は、小麦よりも雑草
に有利な特徴を持っているからである。しかし、数少ない有益な遺伝子をパン小麦の系統に注
入するために、伝統的な交配方法を用いることは手軽だと、トレワソンは言う。

遺伝子の注入により、小麦の耐干力が改善される。研究チームが産み出したある小麦系統は、
乾燥条件下で、伝統的なパン小麦よりも、20〜40%多い収穫がある。CIMMYTは作り出した品種の
種子を現地での検証のために世界中のセンターに送ったところ、初期の結果は有望とのことで
ある。エクアドルの農民は、在来種から、明らかに収量がいいテスト種へと切り替えを進めて
いる、とトレソワンは言い、5,6年のうちには、作り直した小麦から見つかった新しい遺伝子が、
全ての場所で産出を劇的に向上させるだろう、と予言する。「私たちは小麦栽培における大き
な遺伝的革命の縁にいるのだ。」

穀類の遺伝研究者、ジョン・スネイプは、豊かな国もこの革命の恩恵を受けるだろう、と付け
加える。「ヨーロッパの気候は温暖化・乾燥化すると見込まれている。そしてこのことが穀類
に影響を与える。」既に、菌による小麦の病気(赤かび病)が、温暖化と夏にじめじめすること
が多くなったことの影響で、ヨーロッパの土壌を汚染し始めている。「この問題に取り組むた
めに、新しい遺伝子を求めて野生種に手を伸ばすことは、非常に価値があることだ。」
3http://music5.2ch.net/test/read.cgi/musicjf/1135260799/1:2006/01/05(木) 15:43:13 ID:8sLgRSKc
4名無しのひみつ:2006/01/05(木) 15:44:25 ID:6bvcRT4m
まずはトレソワンなのかトレワソンなのかはっきりして欲しい!
5名無しのひみつ:2006/01/05(木) 15:50:56 ID:/L6cOwxE
>3
ソレ開くとお金入るの?
6名無しのひみつ:2006/01/05(木) 18:25:55 ID:za0CYM0U
分かりそうで分からん
7名無しのひみつ:2006/01/05(木) 21:08:07 ID:9ot2RFJz
だいたいわかるんだけど、どう突っ込んでいいかわからん。
「8倍体にしてみたら収量も多く乾燥に強い小麦ができました」
とかならわかりやすいんだが、6倍体を作ってもなあ。とか。
8名無しのひみつ:2006/01/07(土) 23:42:51 ID:vpdKvw6m
肥料足りるのかな
9名無しのひみつ:2006/01/08(日) 00:11:47 ID:fmwBInNw
タイ米はピラフにいいが
炊飯器でしろご飯にはあんまし・・・
温暖化になったら日本の米もタイ米系になるかもな。。。
海外にお願いしてコシヒカリつくってもらうとか?
笑"
そんなこといってられないだろうね
10名無しのひみつ:2006/01/08(日) 00:14:52 ID:nBqbV8r1
>>9
日本人なら長粒種でも冷めてもおいしい米を開発するだろう
11名無しのひみつ:2006/01/09(月) 15:03:56 ID:nM0sOa4f
>>9
米は熱帯性の植物だから,平均気温が上がっても栽培は出来るだろ。
実際,タイのほうでもジャポニカ米を作っているし。
12名無しのひみつ:2006/01/09(月) 15:04:59 ID:QE7LEeB2
>>11
水があればな
13名無しのひみつ:2006/01/09(月) 16:17:49 ID:kU4UGq+m
アユの3倍体はビッグ
14名無しのひみつ:2006/01/09(月) 18:31:20 ID:76HqrVej
なんでよ。パンはおがくずから作るんじゃなかったの?
15名無しのひみつ:2006/01/09(月) 21:23:28 ID:eAtQeeHJ
>>11 しかしコシヒカリその他を東南アジアで栽培した結果
1ha辺り3tしか収穫できなかったという。
現地に適した品種だと6tくらい取れたらしいが

東南アジアで灌漑すると、2年に7回米を収穫して
その間に1haあたり40t以上も取れるとかあり得るらしい
しかしメコン川の水争いがここ数年激しい(別板別スレ参照)
16名無しのひみつ:2006/01/09(月) 23:44:47 ID:ENrb3vUF
なんかな、コルヒチンで倍数体作るって、昔からの手法の話で
それで進化の歴史をやりなおして、乾燥につおいのをつくるよって
ことをことこまかくかいただけの記事を翻訳?した>>1は何?
池沼?
17バロメッツ?:2006/01/10(火) 00:02:28 ID:LLIxA6zC
ハイブリッドが決め手?
18 ◆lxiuyer5nk :2006/01/11(水) 03:50:40 ID:T7U5labs
干ばつに強いと寒波には弱いの?
19名無しのひみつ:2006/01/11(水) 04:17:16 ID:sxTEyU2c
できてから発表しろよな。
こんな研究ならどこでもやってまんがな。
20名無しのひみつ
森林破壊を止めて酸性雨→温暖化を止めないと、根本的な解決にはならんと思うが。