■淡水魚の国内重要生息地 「壊滅的」12カ所 サロベツ原野も(12/30/2005)
淡水魚にとって重要とされる国内生息地65カ所のうち、サロベツ原野のイトウ生息地
宗谷管内豊富町など)を含む12カ所は生息環境が「壊滅的」であることが29日、
水生生物保全研究会(代表理事=小林光・元環境省自然環境局長、東京)がまとめた報告書で分かった。
「壊滅的」に次ぐ「危機的」とされたのは道内3カ所を含む26カ所に上り、全体の6割近くの環境が深刻化
していることになる。
(中略)
対象は、環境省が二○○一年に選定した重要湿地五百カ所のうち淡水魚類の生息地として重要な
六十三カ所に、ムツゴロウなどで知られる八代海奥部(熊本県)など二カ所を加えた計六十五カ所(道内十カ所)。
○三−○四年、現地の専門家約六十人に生息環境の報告を依頼し、これに基づいて最も深刻な「壊滅的」から
「特段の問題なし」まで五段階で評価した。
「壊滅的」はサロベツ原野のほか、ゼニタナゴなどの生息地の伊豆沼・内沼(宮城県)、タナゴ類などがすむ
霞ケ浦・北浦水系の河川・湖沼群(茨城県)など。サロベツ原野のイトウ生息地について報告した道立水産孵化場の
川村洋司主任研究員は「産卵場所は中上流域のわずかな場所に限られ、乾燥化が進む下流域などで河川環境の
大幅な回復を図らないと危険な状態」と説明している。
「危機的」とされた道内の三カ所は、イトウが生息する声問(こえとい)川(稚内市)と天塩川(名寄市など)、
根釧原野のイトウ生息地(根室市など)。
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20051230&j=0047&k=200512304127 (引用元配信記事)
北海道新聞社
http://www.hokkaido-np.co.jp/ (12/30/2005) 配信
環境省報道発表資料−平成13年12月27日−重要湿地の選定(とりまとめ結果)について
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=3068 環境省
http://www.env.go.jp/