論文データ改ざんと発表 筑波大大学院の教授ら
筑波大は6日、大学院数理物質科学研究科の長照二教授(54)=プラズマ研究=と講師3人が米物理学誌に
発表したプラズマに関する論文に実験データの改ざんがあったと発表した。教授らは「現象は実証されており
再現できる」と話し、改ざんを認めていないという。
同大によると、問題の論文は2006年8月4日刊行の「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された。
ミラー型核融合実験装置で生成されたプラズマをマイクロ波で円筒状に加熱すると、プラズマ中の乱れを抑え
られるという現象を報告したもの。論文に掲載した4つの図のうち2つの図で、仮説に合うよう改ざんしていた
という。
2006年11月に大学院生らがほかの教員に「長教授らにデータを不適切に解析するよう指導された」と訴え、
問題が発覚、大学側は調査委員会を設置して調査していた。
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008030601000838.html