NECエレクトロニクスは,立方体状の筐体に収めた
手のひら大のT-Engine評価システム「EvaCUBE/VR9721」を,
2005年12月14日から開催中のTRON関連の展示会「TRONSHOW 2006」で参考出展した。
立方体状のT-Engine評価システムとしては,
2004年3月にパーソナルメディアが発売したより小型の「Teacube」(ティーキューブ)があるが,
今回のEvaCUBEはマイコンやインタフェースを高性能化した後継版との位置付けである。
2006年3月末にパーソナルメディアなどが発売する予定である。
EvaCUBEは,NECエレクトロニクスのMIPS系64ビット・マイコン「VR9721」を搭載する。
2命令同時発行のスーパースカラ型アーキテクチャを採用しており,最大800MHzで動作する。
高速なマイコンを搭載したため,EvaCubeの上面にはTeacubeにはない
大型のヒートシンクが取り付けられている。
主記憶は64ビット幅で接続するECC対応のDDRインタフェースを備えたシンクロナスDRAMである。
従来のTeacubeでは,最大333MHz動作の「VR5701」を搭載していた。
搭載するインタフェースは,GビットEthernet,100BASE-TのEthernet,eTRONカード用コネクタ,
アナログRGB,CompactFlash,PCMCIA,USB2.0(2チャネル),PCI-X,シリアル・インタフェース,
N-Wireインタフェース,などである。
なお,EvaCubeの底面にはPCI-Xを介して専用の拡張ボードを取り付けることができる。
同拡張ボードには,GビットEthernetを2チャネル,シリアルATAを2チャネル,
IEEE1394Bを2チャネル,シリアル・インタフェースを追加することができる。
■TRONSHOW 2006の特設ページはこちら
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/tronshow2006/ 進藤 智則=日経エレクトロニクス
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051214/111638/