「組み込み機器ベンダー製のRDBMSはカスタマイズが面倒だ。
PC向けのRDBMSで,なおかつ国産なら容易にデータベースを組み込める」
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データベース検索機能を持つアプリケーションの需要に向け,
日立製作所は早ければ2006年1月末にも,
組み込み機器向けのRDBMS「Entier」を出荷する。
TRONSHOWのブースでは地図情報アプリケーションを実演して見せた。
従来,組み込み機器でデータベースを扱うためには,
「組み込み機器に特化した海外ベンダー製のDBMSを用いるか,
自前でデータ管理の仕組みを開発して実装するよりほかなかった」(日立の説明員)。
Entierを使うことで,従来よりも容易にデータベース・アプリケーションを実現できるようになるという。
稼動環境と要件に応じてプログラムのサイズをカスタマイズできる。
ファイル・システムだけを実現する場合は数10Kバイト。
SQLデータベースとしてのフル機能を実現する場合でも数100Kバイトですむ。
主な稼動環境は,K-Kernel,ITRON,VxWorks,Windows CE/Mobile,Linux,Symbian OSなど。
開発環境はWIndows 2000以降。
RDBMS大手の日本オラクルも,TRONSHOWのブースにパネルを提示。
T-Engine用のRDBMS「Oracle Lite for T-Engine」の開発に着手したことを明らかにした。
Oracle LiteのT-Engine版に相当し,サーバー機用のOracleとの間でのレプリケーションなどが可能である。
■TRONSHOW 2006の特設ページはこちら
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/tronshow2006/ (日川 佳三=IT Pro)
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051214/226193/