【医学】まぶたの裏に見える不思議な模様は何?

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1 ◆KOSTI/KK5w @片山木φ ★

 目を閉じるとまぶたの裏側に、不思議な模様が見えます。光の洪水のようだったり、
万華鏡の模様のようだったり。何なのでしょうか。
(大阪府高槻市、大鳥ひとみ)


残像、網膜への圧力など5つの可能性

 日本眼科医会常任理事の宮浦徹医師に聞きました。ものが見えるというのは、
目に入った光が網膜上に像を結び、そのデータが電気的な信号となって視神経を通り
脳の後方にある視中枢に到達し、画像として認識されることです。質問の現象は、
はっきりした理由が解明されていません。ただ、あてはまる現象はいくつかあり、
次のように推測できます。

 まず、直前に見ていたものの感覚が残る残像の可能性があります。次にまぶたを
閉じていても光は感じるので、まぶた越しの光を見ていることも考えられます。

 三つ目に、目は物理的な刺激も光として感じるので、目を閉じたときにまぶたが
眼球を軽く押さえ、網膜に圧力がかかり、光と感じていることも考えられます。

 四つ目には、視中枢を流れる血管がけいれんを起こし、それが視中枢への刺激と
なってものが見えたように感じる場合です。この場合、目がチカチカするような感じです。

 眼球の中は、硝子体と呼ばれるゼリー状の物質で満たされているのですが、
40〜60歳代になると硝子体が変化し、やがて網膜からはがれます。五つ目として、
硝子体がはがれる時に網膜を引っ張り、それが刺激となってフラッシュのような
光を感じる場合があります。老化現象のひとつで病気ではありませんが、強い光を
感じた場合など、他の病気の可能性もあるので、不安があれば、眼科を受診するのが
いいでしょう。


引用元:読売新聞
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/mo51117a.htm
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/img/mo51117a.gif