東芝情報システムは、次世代プロセッサ「Cell」に向け
μITRONオペレーティング・システム(OS)を開発し、
組み込み機器開発技術の展示会
「Embedded Technology 2005」(2005年11月16日〜18日、パシフィコ横浜)に参考出品した。
μITRON4.0仕様の「スタンダードプロファイル」に準拠した。
「μITRON向けに開発済みのソフトウエア資産を、
Cellプロセッサの環境に流用することを狙ったもの」
(東芝情報システムの説明員)である。
会場では、東芝が開発したCell開発用参照キットのCellプロセッサにITRONを搭載し、
複数のタスクを切り替えながら実際に動作させてみせた(図1)。
今回のμITRONは「UDEOS4/Cell」と呼ぶ。複数のOSを切り替える
ハイパーバイザOSの上で動作するゲストOSの1つである。
Cellプロセッサでは、μITRONのほか、Linuxを動作させることを想定する。
ただし各ゲストOSの役割分担については、
「Cellプロセッサの応用自体がまだはっきりしていないため、分からない」
(同社の説明員)とした。
スタンダードプロファイルで規定された機能のほか、拡張機能として
拡張同期・通信機能やメモリー・プール管理機能などを搭載する(図2)。
さらに、Cellプロセッサのハードウエア・アーキテクチャに対応した
ソフトウエア・インターフェースを3つ用意した。
LPAR(論理パーティショニング)間通信用インターフェースと
演算処理プロセッサ「SPE」のドライバ用インターフェース、
ハイパーバイザOS用インターフェースである。
ソース・コードを提供するため、ユーザーがカスタマイズできる。
統合開発環境はEclipseを採用した。Eclipseのワークベンチや
CDT (C/C++ Development Tools)のほか、GNUコンパイラやGNUデバッガ
を参照キットに同梱する予定という。出荷開始時期や価格は現在のところ未定だが、
「Cell開発用参照キットが2006年4月以降に出荷される(参考記事)。
その後、今回のITRONをリリースしたい」(同社の説明員)とした。(薩川 格広)
http://www.eetimes.jp/contents/200511/4067_1_20051117151923.cfm 援助交際って... Saleプロセッサか...
もうぬるぽ。