【鳥類/進化】カササギヒタキ科類、太平洋群島全域にわたって一度に分散――島移住の「飛び石」説に一石を投じる

進化 : 島移住の「飛び石」説に一石を投じる

　進化生物学の世界では長年にわたって、環太平洋地域のような多数の島々が散在する地
域に生息する生物種は、1つの島から次の島へと「飛び石方式」で分散を繰り返して分岐し、
進化していくと考えられてきた。ところが、熱帯太平洋に分布するある鳥類の「科」を系統
解析した新しい研究によると、長く安泰だったこの説は実は間違いだという。

　C FilardiとR Moyleは、カササギヒタキ科（Monarchidae）のたくさんの鳥類種から得たDNA
を解析した。その結果、これらの種は大陸にいた集団から飛び石方式で島々に次々と移住
していったのではなく、一度に太平洋群島全域にわたって均一に散らばり、定住していった
らしいとわかった。

　Filardiたちはこうした結論の裏づけとして、列島ごとに限定される種群は6つあり、系統解析
ではそのすべてがカササギヒタキ属（Monarcha）の中に組み入れられる形になることを指摘
している。この属は熱帯太平洋全域に広がっており、遠く離れて分布するこれらの種のすべて
が単一の系統から生じたことを示している。

　さらに著者たちの指摘によると、一部の種はオーストラリアなどの大陸域に再移住したこと
を示す証拠が得られたという。これは、生物種は大陸を離れて島々に向かう方向にしか移住
しないとする、従来の説に反するものだ。

Nature Highlight November 10, 2005
http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=1164&issue=7065

進化：環太平洋に分布する鳥類分類群の単一起源とオーストラレーシア域の上流方向への移住
Christopher E. Filardiand Robert G. Moyle
Nature 438, 216-219 (10 November 2005) | doi:10.1038/nature04057
http://www.nature.com/nature/journal/v438/n7065/abs/nature04057.html

関連スレ：
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鳥の羽は何のためについてると思ってるんだよ

ムーか、アトランティスか

様子を見ながら地道に支店を増やす×　失敗覚悟で一気に支店を拡大○

>>4
大海嘯みたいにその土地が満杯になったり飢餓とかがあると一気にあふれちゃうんじゃないかと思ったり。

ムーだなｗ

まとめて一気にちらばるんでもいいが、
沖縄のハブの分布はどちらの説でも説明できないな。

普通に考えれば、飛び石の場合もあれば
一気の場合もありそうなもんだが

＞カササギヒタキ科（Monarchidae）

へんてこな科だが、オーストラリアムシクイとか言われた仲間か？
DNA調べたら、カラスとかカケスとかに近縁だと分かったという仲間

>9
日本でいうとサンコウチョウがこの科にはいるらしい

>>10　じゃあ亜鳴禽？？