遺伝子組み換え技術で開発された「花粉症緩和米」に、
期待されたスギ花粉症の予防効果があることを、農業生物資源研究所
(茨城県つくば市)などの研究グループがマウスで確認し、
31日付の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
研究グループはマウス用の「花粉症緩和米」を作製。
これを4週間にわたり毎食10粒ずつマウスに食べさせた後、
花粉をマウスに注射し、アレルギー反応がどう変わるかを調べた。
その結果、緩和米を食べたマウスは、普通米のマウスに比べ、
スギ花粉に反応してできる抗体量が4分の1以下に、
アレルギーを起こす物質の量も約3分の1に抑えられた。
花粉を吹き付け、5分間のくしゃみ回数も調べたところ、
普通米のマウスが平均25回なのに対し、
緩和米のマウスは平均8回と少なく、花粉症予防効果が見られたという。
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