イーソル、組込み用小型SSL「PrSSL」をリリース
〜インターネット上でのデータのやりとりを安全に実現〜
〜組込み機器用に最適化を施し、コンパクトなメモリサイズと優れたパフォーマンスを実現〜
イーソル株式会社(本社:東京都中野区、代表取締役社長:澤田勉、以下イーソル)は、
組込み用小型SSL(Secure Socket Layer)「PrSSL(ピーアール・エス・エス・エル)」を
リリースしました。PrSSLは、ハードウェアなどの制約が多い組込み機器向けに最適化されており、
コンパクトなメモリサイズと優れたパフォーマンスを両立しています。
PrSSLを機器に組み込むことで、組込み機器の性能を落とすことなく、
インターネット上でのデータのやり取りを安全に行うことができるようになります。
様々な分野でインターネットに接続できる組込み機器が増えてきていますが、
その中で心配なのがやり取りするデータの信頼性や、通信相手の保証です。
たとえば、監視カメラなどPCのブラウザからインターネットを経由して遠隔制御する機器においては、
なりすましした第三者による機器の制御やデータの改竄などを防止する必要があります。
インターネット接続やメールのやり取りを頻繁に行う携帯電話や携帯情報端末(PDA)などにおいても、
通信データの信頼性が確保されるセキュアなインターネット接続環境が必要です。
SSL(Secure Socket Layer)を使うことで、こうしたデータの盗聴や改竄、なりすましや
再送攻撃といった被害を防止することができます。SSLとは、インターネット上の
サーバー・クライアント間で、安全に通信するためのプロトコルです。
通信するサーバー・クライアントがそれぞれ本人であることを認証する機能と、
暗号化したデータを送受信する機能を提供しています。
PrSSLは、こうしたSSL機能を組込み機器に実装するためのセキュリティプロトコルスタックです。
OpenSSLや市販の製品と異なり、PrSSLは組込みシステム向けに特化して
ゼロから設計、開発されたため、コードサイズやデータサイズを最小に抑えてあります。
PrSSLは下記の特長を持っています。
●SSL 3.0仕様に準拠
●コンパクトなメモリサイズと優れたパフォーマンス
●SSLクライアント/サーバ両方に対応(※クライアント認証は対応予定)
●暗号アルゴリズムは、RC4、MD5、SHA、RSAに対応
●デジタル証明書はX.509仕様に準拠
●OpenSSLとInternet Explorerとの相互接続性検証済み
●組込み機器向けに最適化
PrSSLのライセンスは、イーソルの他のRTOS/ミドルウェア製品と同様に、
量産する製品数ごとにコストが掛かるロイヤリティ形式ではなく、
プロジェクト単位で数量無制限の売り切りの形でも販売しますので、
低コストでSSL機能を組み込むことができます。
イーソルは、PrSSLを単体販売するほか、組込み用Webサーバ「PrHTTPD」に
PrSSLを組み込み、セキュアな組込みWebサーバとしても販売していく予定です。
そのほかにも、業界最高速クラスTCP/IPプロトコルスタック「PrCONNECT2」をはじめ、
リアルタイムOS、ファイルシステム、USBスタックなど、必要なソフトウェア部品を
トータルに提供することで、開発者の負担を軽減します。
>>2-3 http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=114670&lindID=1