台風や集中豪雨などの気象現象を、世界最高の詳しさで再現できるコンピューターモデルを、
海洋研究開発機構地球シミュレータセンター(横浜市)の研究チームが30日までに開発した。
専用のプログラムがないためにこれまで十分に引き出せていなかった高性能スパコンの地球
シミュレーターの能力を最大限に活用することが可能になり、多数の死傷者を出した2003年の
台風10号の動きなどが正確に再現できた。今後、天気予報や地球温暖化予測の精度向上につながり
そうだ。
同センターの新モデルは、地球の大気と海洋が互いに影響しながら変化する様子を5キロ四方ごとに
区切って計算。同時に日本周辺だけを2.8キロごとに細かく解析する能力を持つ。
新モデルでは、台風が暖かい海から水蒸気を得て成長する一方、北側から渦を巻いて流れ込む空気などに
よって進路や勢力が変わる仕組みが解析可能になったほか、10―10数キロ規模の雨雲が引き起こす
局地的な集中豪雨まで再現できた。
(共同通信) - 9月30日6時28分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050930-00000012-kyodo-soci