米航空宇宙局(NASA)のエームズ研究センター(Ames Research Center)および米Googlezは、
宇宙の研究開発(R&D)技術分野における提携を正式に発表した。
今後Googleは、エームズ研究センターの敷地内に新たなR&Dキャンパスを建設する計画にも着手する。
NASA/Google提携発表会では、NASAエームズ研究センターのDirectorであるScott Hubbard氏と、
Google CEOのEric Schmidt氏が、研究開発技術分野における提携を示した
覚書(MOU: Memorandum of Understanding)への調印を行った。
大規模データマネージメント、分散コンピューティング、ナノ・バイオ・インフォを含む、
幅広い分野での共同研究などを進めていくことで合意したとされている。
NASAのHubbard氏は「今回のパートナーシップによって、宇宙計画へ幅広い分野で潜在的な
恩恵がもたらされることになる。
ナノ・バイオ・インフォ分野の共同研究で、新たな素材やセンサの開発が進んだり、
スーパーコンピューティングやデータマイニングによって、工学技術上の問題のみならず、
地球・生命・宇宙科学の分野での解析/分析が進み、目ざましい発見がなされるといった例など
が挙げられるだろう」とコメントした。
GoogleのSchmidt氏は「世界中の人々に、もっと宇宙情報の世界を身近なものとするため、
共同で臨んでいきたいと願っている。例えば、アポロ宇宙計画の画像セレクションを、(インターネット上で)
クリック1つで手に入れることができたら、どんなにすばらしいかを想像してみてほしい。
これは、今回の提携が、世界中にもたらす技術的恩恵のほんの一例に過ぎないだろう」と語っている。
なお、Googleは、今回の提携によって、米国カリフォルニア州モフェット・フィールドにある、
エームズ研究センターのNASA Research Park内に、最大100万平方フィート(約9万2,900平方メートル)の
新R&Dキャンパスを建設する計画も明らかにしている。
ソース:
NASAとGoogle、宇宙研究の技術分野で提携 - MYCOM PC WEB
ttp://pcweb.mycom.co.jp/news/2005/09/29/014.html