【薬化学】微量の猛毒(リシン)、10分で検出

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1しがれっつ φ ★
生物テロへの使用が懸念されている猛毒リシンを、致死量の1万分の1の微量でも約10分で
検出する検査方法を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が警察庁科学警察研究所と
共同開発し、28日発表した。
産総研は「正体不明の『白い粉』がリシンかどうか、従来の40〜4000倍の感度で、すぐに判定できる。
広く公的機関に配備されることが期待される」としている。

@:http://newsflash.nifty.com/news/tt/tt__kyodo_20050928tt014.htm


-----------以下、産業技術総合研究所プレスリリース(抜粋)-------------


猛毒リシン[RCA60]の高感度で迅速な検出法を開発

■ポイント
・猛毒リシン[RCA60]の高感度で迅速な検出法を開発
・リシンが細胞表面の糖鎖に結合する感染機構を利用した世界初の検出技術
・リシンと類似の弱毒性リシン凝集素[RCA120]を識別可能
・対処療法しかなかったリシン毒症状の新たな治療法への発展も可能に

■概要
産業技術総合研究所 バイオニクス研究センター糖鎖系情報分子チーム
鵜沢 浩隆 チーム長らは、警察庁 科学警察研究所法科学第三部化学第四研究室
瀬戸 康雄 室長と共同で、産総研が独自に開発した糖鎖分子を利用して、
猛毒リシンを高感度で迅速に検出する技術を世界で初めて開発した。
本検出法では、致死量の1万分の一という極微量のリシンを僅か10 分で検出
することができる。
糖鎖を使用したリシン検出法は世界初である。

本成果は、産総研の糖鎖利用技術をシーズとし、科警研で実剤を使用して実施
したものである。
本課題は、産総研 ハイテクものづくりプロジェクト、及び、科学技術振興調整費
「化学剤・生物毒素の一斉現場検知法の開発(研究代表者:科警研 瀬戸 康雄)」
により実施した。

複数の糖鎖を用いることにより、リシン[RCA60]と構造上類似したリシン凝集素[RCA120]
との識別も可能。
未知の「白い粉」がリシンによるものかどうか、瞬時に判定可能。

■今後の予定
細胞表面の糖鎖は、病原性ウィルスや細菌、毒素の標的分子であるため、糖鎖利用の
検出法は、感染実態に近い判定が行え、魅力的な方法である。
今後は、手軽に現場で、誰でも簡単に判定できる毒素判定試薬の開発や、感染症関連
病原体の検出などの研究へと拡張予定である。

さらに糖鎖を利用した生体由来の毒性を緩和できる治療薬の発展にも繋げていきたい。

@:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050928/pr20050928.html
2名無しのひみつ:2005/09/29(木) 01:15:43 ID:AyrxikmX
リシンってなんだっけ?今でも治療方法がないんだっけ…
3しがれっつ φ ★:2005/09/29(木) 01:30:00 ID:???
補足します。( 産業技術総合研究所プレスリリースより)

■用語解説

◆糖鎖分子
人間が生活する上で重要な3大栄養素は、タンパク質、脂質、糖質である。
糖鎖はこの糖質の構成成分であり、糖質は生体の単なるエネルギー源としての役割しか
持たないと古くから考えられてきた。
しかし、近年、糖質を構成する糖鎖が、免疫、感染、癌化、ホルモン調整など、細胞内外で
情報伝達、分子認識に関与しているが明らかとなり、糖鎖が核酸、タンパク質に次ぐ第3の
生命鎖として注目されるようになった。
糖鎖は、糖タンパク質、糖脂質として細胞膜に存在し、ホルモン調整、免疫、分化、細胞間の
認識、受精などの生命現象に深く関与している。
糖鎖の生命維持に関わる重要な機能は、ときに、病原性ウィルスや細菌、あるいは、毒素の
標的にもされるが、このような生命現象を材料工学的に利用することにより、特定の毒素を
検出するバイオセンサーの開発へと展開できる。
たとえば、病原性大腸菌O-157 の分泌するベロ毒素は、腎臓細胞表面の糖鎖と強く結合する。
産総研は、ベロ毒素の感染機構を模倣した検出原理を材料工学的に応用して、迅速で簡便な
ベロ毒素検出の方法を開発した。

◆リシン
ヒマ(トウゴマ; Ricinus communis)の実から得られるタンパク性毒素。
致死量は150マイクログラム。
ヒマの実には、分子量約12 万のリシン凝集素[RCA120]および分子量約6万のリシン[RCA60]を含む。
毒性は熱に不安定。
本実験で使用したリシンは、タンパク質生合成阻害による毒性が高いため、化学兵器の禁止
及び特定物質の規制等に関する法律において特定物質に指定されており、その製造、所持、
使用は禁止されている。
本研究では、リシンを用いた毒素検出は、科警研にて実施した。

◆表面プラズモン共鳴
光が固体表面で全反射するとき、エバネッセント波という特殊な光が発生している。
表面上に極微量の質量が吸着するとエバネッセント光の強度が増大するので、超高感度の
質量計測ができる。
今の場合、センサー基板上の糖鎖にリシンが結合すると質量が増加するので検出できる。
約1ピコグラムの対象化合物を検出することができる。
4名無しのひみつ:2005/09/29(木) 01:35:25 ID:NsputsKg
■ポイント
・猛毒リシン[RCA60]の高感度で迅速な検出法を開発
・リシンが細胞表面の糖鎖に結合する感染機構を利用した世界初の検出技術
・リシンと類似の弱毒性リシン凝集素[RCA120]を識別可能
・対処療法しかなかったリシン毒症状の新たな治療法への発展も可能に

■概要
産業技術総合研究所 バイオニクス研究センター糖鎖系情報分子チーム
鵜沢 浩隆 チーム長らは、警察庁 科学警察研究所法科学第三部化学第四研究室
瀬戸 康雄 室長と共同で、産総研が独自に開発した糖鎖分子を利用して、
猛毒リシンを高感度で迅速に検出する技術を世界で初めて開発した。
本検出法では、致死量の1万分の一という極微量のリシンを僅か10 分で検出
することができる。
糖鎖を使用したリシン検出法は世界初である。

本成果は、産総研の糖鎖利用技術をシーズとし、科警研で実剤を使用して実施
したものである。
本課題は、産総研 ハイテクものづくりプロジェクト、及び、科学技術振興調整費
「化学剤・生物毒素の一斉現場検知法の開発(研究代表者:科警研 瀬戸 康雄)」
により実施した。

複数の糖鎖を用いることにより、リシン[RCA60]と構造上類似したリシン凝集素[RCA120]
との識別も可能。
未知の「白い粉」がリシンによるものかどうか、瞬時に判定可能。

■今後の予定
細胞表面の糖鎖は、病原性ウィルスや細菌、毒素の標的分子であるため、糖鎖利用の
検出法は、感染実態に近い判定が行え、魅力的な方法である。
今後は、手軽に現場で、誰でも簡単に判定できる毒素判定試薬の開発や、感染症関連
病原体の検出などの研究へと拡張予定である。

さらに糖鎖を利用した生体由来の毒性を緩和できる治療薬の発展にも繋げていきたい。

@:http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2005/pr20050928/pr20050928.html
5名無しのひみつ:2005/09/29(木) 01:37:06 ID:NsputsKg
■用語解説

◆糖鎖分子
人間が生活する上で重要な3大栄養素は、タンパク質、脂質、糖質である。
糖鎖はこの糖質の構成成分であり、糖質は生体の単なるエネルギー源としての役割しか
持たないと古くから考えられてきた。
しかし、近年、糖質を構成する糖鎖が、免疫、感染、癌化、ホルモン調整など、細胞内外で
情報伝達、分子認識に関与しているが明らかとなり、糖鎖が核酸、タンパク質に次ぐ第3の
生命鎖として注目されるようになった。
糖鎖は、糖タンパク質、糖脂質として細胞膜に存在し、ホルモン調整、免疫、分化、細胞間の
認識、受精などの生命現象に深く関与している。
糖鎖の生命維持に関わる重要な機能は、ときに、病原性ウィルスや細菌、あるいは、毒素の
標的にもされるが、このような生命現象を材料工学的に利用することにより、特定の毒素を
検出するバイオセンサーの開発へと展開できる。
たとえば、病原性大腸菌O-157 の分泌するベロ毒素は、腎臓細胞表面の糖鎖と強く結合する。
産総研は、ベロ毒素の感染機構を模倣した検出原理を材料工学的に応用して、迅速で簡便な
ベロ毒素検出の方法を開発した。

◆リシン
ヒマ(トウゴマ; Ricinus communis)の実から得られるタンパク性毒素。
致死量は150マイクログラム。
ヒマの実には、分子量約12 万のリシン凝集素[RCA120]および分子量約6万のリシン[RCA60]を含む。
毒性は熱に不安定。
本実験で使用したリシンは、タンパク質生合成阻害による毒性が高いため、化学兵器の禁止
及び特定物質の規制等に関する法律において特定物質に指定されており、その製造、所持、
使用は禁止されている。
本研究では、リシンを用いた毒素検出は、科警研にて実施した。

◆表面プラズモン共鳴
光が固体表面で全反射するとき、エバネッセント波という特殊な光が発生している。
表面上に極微量の質量が吸着するとエバネッセント光の強度が増大するので、超高感度の
質量計測ができる。
今の場合、センサー基板上の糖鎖にリシンが結合すると質量が増加するので検出できる。
約1ピコグラムの対象化合物を検出することができる。
6名無しのひみつ:2005/09/29(木) 01:42:09 ID:FqfCDUcJ
アミノ酸です
7名無しのひみつ:2005/09/29(木) 01:43:09 ID:sXXBR5lx
ジェラシックパークでラプトル退治に使ってたような気が
8名無しのひみつ:2005/09/29(木) 02:26:44 ID:cf1O2d2P
表面プラズモンに使うチップ、多分1回で使い捨てになるんじゃないかと思うんだが
チップだけで一枚は5万するかと。
糖鎖コートと試薬代くわえたら2泊3日で温泉かにツアーペアでご招待くらいか。

豪勢な1次スクリーニングだ。
9名無しのひみつ:2005/09/29(木) 02:46:22 ID:bKcHd+El
これはRicinのほうで必須アミノ酸のリシンLysineとは違います。
10名無しのひみつ:2005/09/29(木) 05:11:48 ID:2HXQlf6C
必須アミノ酸のほうは「リジン」ではないのか?
11名無しのひみつ:2005/09/29(木) 06:47:50 ID:eTScbmMr
そんなこと言い出すと、習慣金曜日が騒ぎ出すよw
12名無しのひみつ:2005/09/29(木) 13:15:15 ID:4ejep0Mq
俺もアミノ酸かと思ったw
13 :2005/09/29(木) 15:47:04 ID:Fl4oJmyj
14名無しのひみつ
あぁlysineじゃないのか…