【医学】人種によらずホルモン補充療法で乳がんリスク増大

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1T.O.L.A. ◆MYWAY4076w @科学屋さん φ ★

 ホルモン補充療法(HRT)による乳がんリスクの増大は、すべての人種の女性に共通する
ことが、米国の研究で明らかにされた。
 HRTを受けている女性で、心臓発作や脳卒中、血液凝固、乳がんの発生率がより高いこ
とが判明したために、2002年に臨床試験が中止された「女性の健康イニシアティブ(WHI)」
試験以降、専門家はHRTのもつこれらリスクを十分に認識している。

 しかし、米南カルフォルニア大学Keck校医学部予防医学教授のMalcolm Pike氏による
と、WHIの試験参加者の大半は白人であったため、人種に関係なく女性であれば等しく
リスクが高いのかどうかという点は、未解決の問題であると考えられていた。

 今回Pike氏らは、多民族コホート(集団)試験に参加した閉経期の米国人女性5万5千例
以上を評価。人種別では、白人、黒人、ハワイ人、日系人およびラテンアメリカ系人が対象
とされた。その結果、エストロゲン・プロゲスチン併用療法を5年間施行し、現在も実施して
いるケースでは、乳がんの発生リスクが29%高いことが判明、いずれの人種にもこの関係
が認められたという。一方、エストロゲン単独療法を受けている女性では、黒人
以外の全人種で同じく乳がんの発生リスクが10%高かった。

 カルフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)公衆衛生学部副学部長のRoshan Bastani氏
は、今回の研究結果を支持している。またPike、Bastani両氏とも、この結果は女性にとって
価値ある情報を提供するものであるが、閉経後にHRTを実施するかどうか決定する際には、
個々人の症状、病歴および家族歴を考慮する必要があるとの点で見解が一致している。

 Pike氏は「プロゲスチンの投与量をできる限り少なく抑えるのが望ましい」と指摘し、「患者
は、エストロゲンの最小用量でのぼせを抑えることができるかどうかを医師と話し合い、プロ
ゲスチンの投与頻度について検討する必要がある」としている。

 研究は、がん関連誌「International Journal of Cancer」オンライン版9月16日号に
掲載された。

ソース:NIKKEI NET
http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20050923hj001hj

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原著論文:
「Postmenopausal hormone therapy and breast cancer risk: The multiethnic cohort」
Sulggi Lee et al., Int. J. Cancer,
Published Online: 16 Sep 2005, DOI:10.1002/ijc.21481
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/abstract/112093055/ABSTRACT
2名無しのひみつ:2005/09/27(火) 04:13:22 ID:uVwBXh3n
人類みな兄弟
3名無しのひみつ:2005/09/27(火) 04:20:16 ID:6Jet1zS6
老人はエストリールなんか飲まずにくたばれっことか
4名無しのひみつ
ホリエモン補充?