真珠母貝のアコヤガイの感染症発症に抑制効果があるとされる、低水温での越冬の効果を測定する初めての調査が三十日、
志摩市阿児町立神の立神真珠組合会館であった。
志摩地域では、一九九六年から原因不明のアコヤガイの感染症が発生し、真珠養殖業に大きな被害を与えている。
原因はまだ特定されていないが、低水温での越冬に発症の抑制効果があることが実証されている。
今回の調査は、抑制効果をあらためて認識し、さらなる対処法の検討につなげていこうと、
同町の立神真珠養殖漁協が実施した。
水温の異なる三つの漁場で越冬させたアコヤガイ計七十個の重さや真珠の出来、
発症の目安となる貝柱の変色の度合いなどを一つずつ測定。
データを比較し、低水温では発症が抑制される傾向があることを確認した。
調査は今後、十二月まで毎月一回行い、さらにデータを収集する。
同漁協の森下文内組合長は「感染症をはじめ、いい真珠をつくるために弊害になっているものを一つずつ検証しながら、
生産性の向上につなげていきたい」と話していた。
ソース:
低水温での越冬の効果確認 志摩、アコヤガイの感染症抑制調査で - 中日新聞
ttp://www.chunichi.co.jp/00/mie/20050831/lcl_____mie_____003.shtml