パーキンソン病の運動症状などが、強さがでたらめに変わる雑音のような微弱電流で
脳を刺激することによって改善できることを、東京大の山本義春(やまもと・よしはる)教授
(教育生理学)や郭伸(かく・しん)・助教授(神経内科学)らの研究チームが実験で確かめ、
米神経学会誌8月号に発表した。
神経の電気信号が、微弱電流で強められる「確率共鳴」という現象が起き、低下していた
脳の情報処理機能が改善されたとみられる。薬が効かない症状も改善したといい、体への
負担が少ない新治療法としての実用化が期待される。
症状が重いパーキンソン病などの患者計15人の耳の後ろと額に電極を付け、微弱電流
を額の方向に流して、姿勢の調節にかかわる前庭神経を丸1日刺激し続けた。その間、
体に装着したセンサーで体の動きと心拍を記録した。
患者には、動作が鈍かったり、動作を始めるとなかなか止まらなかったりという運動症状
がある。だが、電流刺激を受けている間はこうした症状が改善することが分かった。
(以下略)
ソース
http://www.sankei.co.jp/news/050827/sha060.htm