腎不全治療:
マウスへの体性幹細胞移植で成功 東大チーム
東京大などの研究チームが、腎不全のマウスに腎臓の体性幹細胞を移植して
腎機能を正常に戻すことに成功、20日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・セル・
バイオロジー」に発表した。ヒトの腎臓にも同様の体性幹細胞があり、人工透析を
受けている慢性腎不全患者の治療への応用が期待される。
体性幹細胞は、体の特定の器官や臓器の基になる細胞。研究チームは腎臓の
体性幹細胞の遺伝子を特定し、体性幹細胞が腎臓の間質(糸球体、尿細管以外
の部分)にだけ存在することを確認した。また、腎臓の体性幹細胞が血管や尿細
管などに分化する能力を持つことも確かめている。
実験では、急性腎不全マウスの腎臓に、1匹あたり体性幹細胞1万個を移植した。
腎不全マウスの体性幹細胞は、健常マウスの約3割に減っていたが、その結果、
7日後には血液検査などのデータがほぼ正常値に戻った。体性幹細胞が傷付いた
腎臓の細胞を修復したためとみられる。
(以下略)
引用元:毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20050621k0000e040085000c.html Musculin/MyoR is expressed in kidney side population cells and can regulate their function
J. Cell Biol. 2005 169: 921-928. Published Jun 20 2005, 10.1083/jcb.200412167.
http://www.jcb.org/cgi/content/abstract/169/6/921