細胞内で情報伝達をする生理活性物質の受容体のうち、特定の一つが花粉
症などのアレルギー反応の鍵を握っていることを成宮周京都大教授(薬理学)
らが突き止め、米科学誌ネイチャー・イムノロジー(電子版)に4日、発表した。
現在治療に使われている抗ヒスタミン剤は事前の服用が必要だが、この受
容体に結合する化学物質を投与すると、アレルギーの原因となる物質(抗原)
が体内に入った後でも効果があり、治療薬開発につなげたいという。
生理活性物質は「プロスタグランジン」で、成宮教授らはこれと結合する特定
の受容体に注目。この受容体が欠損したマウスをつくり、ぜんそくの抗原を与
えると通常のマウスに比べ炎症がひどかった。
成宮教授は「ヒトへの応用には安全性確認が必要だが、副作用の少ない薬
が期待できる」と話している。Yahoo!(共同通信) - 4月4日2時5分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050404-00000005-kyodo-soci