1 :
pureφ ★:
イラクの湿地を復活させる
1991年の湾岸戦争以降、サダム・フセインはイラク南部の湿地帯の干拓を推し進めた。
荒れ果てた同湿地帯を回復させるという初の試みが一様ではないにせよ有望な結果を生み
出しつつあることが、同地域で行われた初の土壌、水、生態環境の包括的分析から明らか
になった。
フセインが大統領の座を追われて間もなく、湿地帯地域に居住するイラクの人々は堤防
や水門を破壊し、チグリス川、ユーフラテス川をはじめとする河川から元湿地帯の40%に
あたる面積に水を引き込んだ。
Curtis Richardsonと米国・イラクの研究者によると、水の再注入により湿地の一部が回
復したものの、その他の部分は依然として塩害に悩まされているという。この問題は湿地
への真水の流入が止められた際、汽水が蒸発して残った塩の残留物に起因する。
良質の水と塩分を含まない土壌を備えた土地は、イラン国境に位置する最後の天然湿
地、Al-Hawizehのみであるという。同湿地ですら大幅に面積が減少しており、イランの堤
防建設によって危機にさらされている。
その他、Al-Sanaf湿地では堤防のために水は淀んでおり、アツケシソウと呼ばれる塩分
を好む植物が中心に生息している。Al-Hammar湿地東部の土壌も塩分と硫黄を多く含んでいる。
塩分を好むアツケシソウ、ソルトブッシュ、シオギョリュウなどが優勢な状況で、在来
植物はまだ定着していない。しかし、元湿地帯の約20%に再び水が引かれた2004年3月を中
心に集められたデータから判断すると、健全な環境上の原則に従えばこれら湿地を回復さ
せることが可能であると思われる。
Science Highlight 2004年 2月 18日(金)
http://sciencemag.jp/highlights/highlight.html#3 The Restoration Potential of the Mesopotamian Marshes of Iraq
C.L. Richardson, P. Reiss, N.A. Hussain, A. J. Alwash, D. J. Pool
(元論文が見つかりませんでした)
2 :
名無しのひみつ:05/02/24 01:34:52 ID:5hp27hdv
2だー2だー2なのだー
3 :
名無しのひみつ:05/02/24 01:35:37 ID:zSlZDC4B
イラクに塩害があるとは知らなかった
つか、
>>1のファンになるかも
4 :
名無しのひみつ:05/02/24 01:37:32 ID:NSCDY9/I
イラク人の望むところなのか??
5 :
名無しのひみつ:05/02/24 02:33:39 ID:qkJ1VqNN
日本の稲作は同じ場所で1000年連作しても障害がでない
という奇跡のような農法なんだよな。
6 :
名無しのひみつ:05/02/24 03:00:27 ID:NSCDY9/I
>>5 その代わり、貯水と排水ができないと駄目なんだな。
7 :
名無しのひみつ:05/02/24 04:25:58 ID:F/ho5rSi
イラク南部では結構稲作が盛んみたい
8 :
名無しのひみつ:05/02/24 05:36:48 ID:VXWqtyHM
9 :
名無しのひみつ:05/02/24 05:46:48 ID:u5uy1/3N
>>8 では、なぜ日本が朝鮮人に稲作を指導しなければならなかったのか?
>塩分を好むアツケシソウ、ソルトブッシュ、シオギョリュウなどが優勢な状況で
アッケシソウってこんな砂漠の暑い所でも生育できるのか
アカザ科植物は種子が穀物になるものが多いから、アッケシソウの耐塩遺伝子を
解明できれば、世界中の塩性湿地や砂漠の海岸が穀倉地域になるだろうか
12 :
名無しのひみつ:05/02/24 10:25:52 ID:oHeXLXUp
ここで問題になっている「塩」って塩化ナトリウム?
アツケシソウ、ソルトブッシュ、シオギョリュウって
塩化ナトリウムを保持できるのか。
14 :
名無しのひみつ:05/02/25 15:40:06 ID:88mX0fap
イラクは、中東の中でも耕作地が多い国なんだよね。
その国でさえ塩害がでるのか。。。
15 :
名無しのひみつ:
>5
農法でなく恵まれた降水量のせい