【古生物】硫化物と古地磁気、炭素同位体を手がかりに地球最大規模の大量絶滅の謎を解く

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1pureφ ★
地球最大規模の大量絶滅の謎を解くカギ

 地球の歴史上最も大規模な絶滅は、二畳紀と三畳紀の境界で起こった。新たに行われた
2件の国際的研究は、大量絶滅の時代やその前後に海洋・陸地で何が起こっていたのかを解
明する手助けとなるだろう。

 二畳紀と三畳紀の境界、すなわちおよそ2億5,000万年前、海洋生物種の約90%、陸上生物
種の約70%が絶滅した。しかし、その原因は依然として謎のベールに包まれている。

 Kliti Griceらは、オーストラリアと中国の沿岸部で採取した堆積物コアに含まれる硫黄
同位体と有機化合物を分析した。その結果、海の上層部は極端に酸素が少なく、このため
エネルギー源として硫黄化合物を使うバクテリアにとって非常に快適な環境であったこと
が明らかなった。著者らは今回の発見が、絶滅を招いた重要な要因として硫化物による海
洋汚染と大気中への硫化水素の放出を挙げる説と一致していると述べている。

 陸地で発見された脊椎動物の化石記録をつなぎ合わせたもう一方の研究では、漸次的変
化の時期が最終的な絶滅の波となったことが明らかになった。南アフリカのカルー盆地で
は、爬虫類、両生類などの化石を豊富に含む絶滅期の岩が露出している。同地域にはこの
時代の最も詳細な脊椎動物の化石記録が存在する。しかし、同盆地の他地域の岩との比較
はこれまで困難であった。

 Peter Wardらは岩の古地磁気および炭素同位体の変化を分析し、岩層を年代順につなぎ
合わせることに成功した。彼らの発見によると、絶滅の波は特にDicynodont therapsidsと
呼ばれる巨大爬虫類に影響を及ぼしたと考えられ、また三畳紀の生物種の中には絶滅の波
が押し寄せる前に出現したと思われるものもあった。

Science Highlight 2004年 1月 21日(金)
http://sciencemag.jp/highlights/highlight.html#4

Photic Zone Euxinia During the Permian-Triassic Superanoxic Event
Kliti Grice, Changqun Cao, Gordon D. Love, Michael E. Boettcher, Richard J. Twitchett,
Emmanuelle Grosjean, Roger E. Summons, Steven C. Turgeon, William Dunning, and Yugan Jin
Published online January 20 2005; 10.1126/science.1104323 (Science Express Reports )
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1104323v1

Abrupt and Gradual Extinction Among Late Permian Land Vertebrates in the Karoo Basin, South Africa
Peter D. Ward, Jennifer Botha, Roger Buick, Michiel O. De Kock, Douglas H. Erwin, Geoffrey Garrison,
Joseph Kirschvink, and Roger Smith
Published online January 20 2005; 10.1126/science.1107068 (Science Express Reports )
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/1107068v1

関連ニュース
【地学】二畳紀末期の大絶滅、さらに約百万年さかのぼる シベリアの火山活動と一致する約2億5,260万年前
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1095777830/
http://news.hauu.net/read.php?a=1095777830.10
2pureφ ★:05/01/25 02:10:46 ID:???
うはっ(^^;)
3名無しのひみつ:05/01/25 02:11:07 ID:geVuRTNz
そうは問屋がおろさないw
4名無しのひみつ:05/01/25 02:12:27 ID:tYBDkeLD
現代は問屋を通さない直接仕入れ&大量販売の時代です
5名無しのひみつ:05/01/25 02:16:42 ID:3ZLUtVny
炭素同位体って半減期が5000年だよね
2億年も持つのかな?
6名無しのひみつ:05/01/25 02:55:50 ID:LAnyo6Fx
半減期が5,000年な原子は、
2億5000万年の間に、50,000回半分になるようなものだから、
その量は、2^50,000分の1に減ることになる。
(ちなみに、1/ 2^50,000 ≒ 10^(-15,000))

炭素14の半減期は約5,730年。約5,000年として、
純粋な炭素14の1トンは、炭素14原子約10^29個からなるが、
2億5000万年の間に10^(-15,000)倍に減ってしまうわけだから、
1原子でも残る確率は、天文学的に小さいと言えよう。


ちなみに、地球の質量は、約6×10^24 kg
これが、全て炭素14だったすると、原子の数は、約10^50個
これでも、10^(-15,000)と比較すると、桁違いに小さい。

要するに、炭素14は完膚無きまでに、全く持たないってことだ。
7名無しのひみつ:05/01/25 03:41:09 ID:zij0udjg
このニュースは結局大規模な火山活動なりで、環境が激変したって言う事なのか?
8名無しのひみつ:05/01/25 04:36:43 ID:m2JaSFu5
隕石じゃね?
9名無しのひみつ:05/01/25 06:25:27 ID:Y+mkbtTO
フォトンベルトとの関係はどうなん?
10素人 ◆GD..x272/. :05/01/25 13:06:04 ID:jP7OB20E
またレスのつかない古生物スレの誕生か!

一般的に生物の大量絶滅っていうと、恐竜の絶滅した白亜紀末期を
連想する人が多いけど、実際はこのペルム紀末期の方がでかかった
のは、ちょっと地学をかじった人には周知の事実。
この絶滅を生き残って三畳紀に繁栄したのが、ペルム紀から繁栄して
いた我らが先祖・単弓類(哺乳類型爬虫類)と、恐竜や鳥の先祖となる
主竜類。先祖が生き延びてくれた事に感謝。

>>1の内容だと何を言ってるのか分かりにくいけど、某所では今回の
発表内容を、「ペルム紀末期に地球温暖化か」と報じていた。
ペルム紀の絶滅は隕石でも火山(今回はこっちかな?)でも、今迄は
寒冷化が進んで絶滅した、という見方が有力と思っていたが、決して
そうでもないって事かな?
>>1でも指摘されている、海水の無酸素状態が絶滅原因の一つって
のは従来から指摘されてたような。
11名無しのひみつ:05/01/25 21:17:15 ID:2OMQn+iE
炭素14の半減期が約5000年として、
1個の炭素14を箱に入れておく。
この原子が壊変したら毒ガスがでる装置と
生きた猫を入れておく。
約5000年経ってふたを開けると、そこには猫のミイラが・・・以下略
12名無しのひみつ:05/01/26 13:12:42 ID:gUKp4jKa
また山崎努か。
13名無しのひみつ
バッドニュース!