進化は万能な環境への適応を意味するのではない。
哺乳類は爬虫類に比べて、窒素化合物の老廃物である
アンモニア-尿素-尿酸系の排出ではより水を無駄使いする
尿素排出に留まるものが大半だし
極度の大異変を生き残る分類群は、異変前の時代で見ると
あまり巨大だったり派手だったりするものがおらず
小さいが汎用性があり、食物連鎖の上位などにいないようなのが
生き残ってくる。その前の時代に極度に適応していないからだが
現在では全てが中型以上の水鳥であるカモ類に、
当時はより小型の種でもいたのでは?と考えるとちょっと面白い
34 :
名無しのひみつ:05/01/20 12:26:25 ID:Wm+xOkQO
カモがいたのかも
>>27 だからこそ、始祖鳥や中華竜鳥は鳥の祖先じゃないわけだ。
6800万年も変わらない物なら、更に6800万年前でも変わらない。
37 :
名無しのひみつ:05/01/20 13:41:25 ID:enR+g6zu
?
祖先いわゆるカモ
問題はどこでしょってたネギを退化させたかってことだ。
40 :
名無しのひみつ:05/01/20 14:19:39 ID:pkIyGvv8
原始人は始祖鳥南蛮食ってたのか・・・
41 :
名無しのひみつ:05/01/20 15:01:08 ID:/aGhFRCF
なるほど、ネギの問題は興味深い。ネギの遺伝子とカモの
遺伝子を比べ、いつ異なる進化の道を選んだのか是非とも
今後の調査に期待したい。
なぜカモはネギだけを地上に残し、人間を利用して繁殖さ
せる道を選んだのだろうか?カモの存在を人間に託してい
るかのような進化だ。ネギがある限りカモの数は人為的に
一定数に保たれるであろう。実は人間の方が利用されてい
るのかも知れない。6800万年前のカモがネギをしょって
いなかったという事は、カモ鍋を食べる人類がその頃すでに
存在していたというゆるぎない証明であろう。
>>36 >>35は強引だが、始祖鳥か中華竜鳥のどちらかが、
鳥の先祖である確率は低いと思われる。
それ以前に、中華竜鳥は始祖鳥よりもずっと原始的
な、只の"羽毛の生えた肉食恐竜"で、かつ始祖鳥
よりも後の時代の産物なんだから、「両方とも鳥の
祖先だった」という事は絶対にありえないわけだが。
43 :
鳥は爬虫類:05/01/20 21:01:04 ID:Qd7Cyds/
鳥の進化についての誤解は
鳥=恐竜話が中生代鳥類(いわゆる恐竜以外)を
無視しすぎているのが原因の一つだと思う。
44 :
名無しのひみつ:05/01/20 21:56:52 ID:iNNJ9z5g
そうそう。
中生代鳥類は始祖鳥だけじゃない。
白亜紀には既にコンフキウソルニス、エナンティオルニス類、パタゴプテリクス、ヘスペロルニス類、イクチオルニス類などの多様な、かつ現在に子孫を残すことなく滅びた鳥類がたくさん現れていた。
現生鳥類はこれらと横並びの「新鳥類」という一グループに過ぎない。
>>16にあるように、新鳥類は(少なくともその一部は)既に中生代には出現していたんだから、新鳥類の一員であるカモがいたからといって騒ぐ必要はあるまい。
つーか、何故鳥類の中で新鳥類だけK−T境界をくぐり抜けることが出来、その他のグループは滅びたか、の方がよっぽど不思議だと思うが・・・
シロウトのおいらにとって鳥類の進化で不思議で
よくわからないのは羽の進化
あの構造は何のために登場したのか、空を飛ぶ前はどんな利点が
あったのか? 保温のためというには複雑過ぎる構造
羽の進化についても論文とか幾つかあったような
日経サイエンスから一般向けの本が出ていたっけ
47 :
ファン:05/01/20 23:31:38 ID:hSARFsji
真鍋さ〜ん
カモ科のおっちゃん
49 :
名無しのひみつ:05/01/21 03:42:23 ID:2+fWZZbi
なんで誰もカモのAAを張らないんだ!!!!!
>>49 時代劇板より。
尽 忠 報 国 ノ 士
芹 沢 鴨
/\___/ヽ
/'''''' '''''':::::::\
. |(●), 、(●)、.:| +
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|
. | `-=ニ=- ' .:::::::| +
\ `ニニ´ .:::::/ +
,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、.
: | '; \_____ ノ.| ヽ i
| \/゙(__)\,| i |
> ヽ. ハ | ||
51 :
名無しのひみつ:05/01/21 07:08:35 ID:7r504fkH
鶏と卵に決着をつける時がきたか
52 :
名無しのひみつ:05/01/21 21:54:09 ID:fwgectAT
カモ監督?
で、ネギの起源は?
(゜∈゜*)<qですが何か?
6年くらい前のNATUREに、白亜紀後期にオウムの下顎と思われる骨が
見つかったという論文があったのを思い出した。
スズメ目を除く現生鳥類の大グループは中生代の段階であらかた出揃ってたと
考えるのが自然なのかね。
>>35 >6800万年も変わらない物なら、更に6800万年前でも変わらない。
鳥の世界は2000万年前辺りで劇的に変わってますよ。(スズメ目の登場)
現時点で最古のスズメ目の化石は1700万年前、新参者といっていい存在ですが、
今や鳥類の60%はスズメ目です。
スズメ目は、とりあえず首長すぎとか足長すぎとか
形態の特化は現在でもそんなに進んでいないか
(小型化して花に特化したタイヨウチョウとかいるけど)
水辺にもカワガラス位しか進出していないし
そのうちカラスの一部がサイチョウやオオハシっぽくなるかな
中生代末期でこれだけ種の分化が進んでいたということは、
現生鳥類はK-T境界をそれぞれの種ごとに別々に乗り超えたことになる。
たまたま生き残った単一のグループから全ての鳥が分岐したと考えたほうが
現生鳥類が大絶滅を免れたことの説明は楽だけど、化石資料はことごとく
それを否定するものばかり。
なぜ現生鳥類が(別々に)生き残れたのか、このあたりをエレガントに説明できる
理論が待たれるね。
・・・なんとなく。
>>58 体毛があったからでは?
今日の黒柳の番組みて思った。
ついでにT−REX1体で
ハンドバック何個分になるのか、
と不埒なことを考えながら。
61 :
名無しのひみつ:05/01/24 02:25:31 ID:vAmJAuCP
学研のポケット図鑑「恐竜・大昔の生き物」には、白亜紀にいたカモ科の鳥ってのがとっくに載ってるぞ。
今回のと同一種でないにせよ、カモは現生鳥類の中でも古い系統だってことは、子供向けの図鑑にすら書いてあること。
一般人の古生物に対する認識って、この板や野性生物板に来る人たちから見ると、想像以上に低いレベルなのかも・・・?
そりゃ低いだろ。
実生活で古生物なんて全く縁がない。
知る必要も機会もないからな。
>学研のポケット図鑑「恐竜・大昔の生き物」には、白亜紀にいたカモ科の鳥ってのがとっくに載ってるぞ。
具体的に名前が出てるの? もし出てるなら調べてみたいので教えてくれないかな。
ただ、もしそれがプレスビオルニス(_Presbyornis_)のことを言っているのであれば、
それは白亜紀ではなく第三紀前期の話だよ。
この鳥はカモ科に近縁だが、カモ科ではないぞ。
今手元にNatureがあるのでざっと原文を読んでみたんだけど、要はこういうことらしい。
┏Presbyornis (プレスビオルニス)
┃
━╋Anatidae (カモ科)
┃
┗Vegavis iiai (今回記載された鳥)
つまり
>>1の記事が間違ってる。
65 :
名無しのひみつ:05/01/25 00:54:46 ID:tJfO37Im
>>61 >白亜紀にいたカモ科の鳥
ガンカモ目ならともかくカモ科はちょっとありえない気がする。
もしかしてその図鑑の監修は○畠氏か?
66 :
名無しのひみつ:05/01/25 03:26:18 ID:KZ0lQdK8
>>1 >カモ科がすでに生きていたとすれば、より原始的なダチョウ、
>キジなどの仲間もすでに生きていた可能性が高い。
ダチョウが誕生しても、ダチョウ恐竜の仲間とケンカになった可能性が高いな。
>ダチョウが誕生しても、ダチョウ恐竜の仲間とケンカになった可能性が高いな。
○○ミムスと元祖・本家争いはじめたりして
>>67 ミムスという言葉が「もどき」という意味ですから、
ダチョウ恐竜の負け。
69 :
64:05/01/25 21:21:09 ID:4mKWBlDw
昨日の続きでNatureの論文著者によるクラドグラムを転載。ずれたらごめん。
┏━ Tinamiformes (シギダチョウ目)
━┫
┃┏ Galliformes (キジ目)
┗┫
┃ ┏Anhima (サケビドリ)
┃┏┫
┗┫┗Chauna (カンムリサケビドリ)
┃┏Anseranas (カササギガン)
┗┫
┃┏ Anatalavis (アナタラヴィス)
┗┫ ┏ Presbyornis (プレスビオルニス)
┃ ┃
┗━╋ Anatidae (カモ科)
┃
┗ Vegavis iiai (今回記載された鳥)
" _Vegavis iiai_, is part of Anseriformes(waterfowl) and is
most closely rerated to Anatidae, which includes true ducks." (序文より引用)
ヴェガビス・イイアイはガンカモ目であり(本来の意味でのカモを含む)カモ科に
最も近縁(つまりカモ科そのものではない)とのことらしい。
70 :
64:05/01/25 21:32:11 ID:4mKWBlDw
>>63 >>65 で、
>>61氏の見た図鑑に載っていた『白亜紀のカモ科』だけど、
多分先のクラドグラムに出てきたアナタラヴィス(_Anatalavis_)の
ことかと思われ。でもこれがでた層序は白亜紀最末期か新生代初期か、
未だ決着がついていないし、しかもクラドグラムの示すとおり、
この先生はガンカモ目ではあるけどカモ科ではないから違うかな。
(確かにアナタラヴィスの語源は「カモの翼の鳥」だけど、名前ほどには
この鳥はカモに近くない。)
その図鑑の該当個所は、多分ケアレスミスか監修漏れじゃないかしら。
71 :
名無しのひみつ:05/01/25 22:54:35 ID:c4gcTE1O
>64
> この鳥はカモ科に近縁だが、カモ科ではないぞ。
要はあれか。
スズメの化石を掘り当てたことに対して、「カラス科の化石発見!」
と報道するようなものか。
まあ一般メディアの古生物情報は鵜呑みにしちゃいかん罠。
>>71 例えば、スズメの化石を発見して、「カラスの仲間の化石発見!」
だったら、(それでも変だけど)まだマシな文面だったろうにね。
>>1はなまじ〜科なんて入れた事が誤解の原因になってる。
一般人が知ってる分類単位
科、「類」、「系」
74 :
名無しのひみつ:05/01/26 01:55:45 ID:I9Vx1KiB
ミムス系やラプトルが絶滅したのに、
なんでダチョウやキジが生き残ったんだ。
75 :
名無しのひみつ:05/01/26 06:29:38 ID:I9Vx1KiB
>Vegavis iiai (今回記載された鳥)
iiaiってことは、iiって人に献名して付けられたってことだよな。
伊井さん?誰?
77 :
61:05/01/26 20:45:34 ID:ZoSrHMFd
>>63 今日見直してみたら、確かにその名前でした。
ただし「カモ目 カモ科」と書いてあり、また生息年代は「白亜紀後期〜第三紀始新世前期」となってました。
爬虫類のチャンプソサウルスみたいに、現れたのは白亜紀でK-Tを乗り越え第三紀まで生き延びた、ってこと?
それともこの記述自体が間違い?
78 :
61:05/01/26 20:47:11 ID:ZoSrHMFd
あ、それと、この図鑑の監修は真鍋真です。
79 :
64:05/01/26 21:32:50 ID:1/yMLnvi
>>76 > iiaiってことは、iiって人に献名して付けられたってことだよな。
IAA( Insutituto Antartico Argentino)に献名と書いてあった。
スペイン語は詳しくないけど、おそらく英語で言うところのInstitute Antarctica of Argentine
(アルゼンチン南極研究機関)だろうと思う。
ちなみにVegavisはそのまま「ベガ島の鳥」の意味とのこと。
80 :
64:05/01/26 22:06:26 ID:1/yMLnvi
>>77 ◆生息年代
>>63じゃないけど、プレスビオルニスは始新世前期Landenianの鳥で、
新しい知見があれば別だけど、知る限りは白亜紀には食い込んでいないはず。
ただしガンカモ目の中でももしかすると白亜紀かもしれないという鳥はいて、
これが
>>70で書いたアナタラヴィス(_Anatalavis_)。思うに書いた人はこれと
プレスビオルニスをごっちゃにしたんじゃないだろうか。
◆カモ科?
で、プレスビオルニスがカモ科かという問題だけど、自分的にはそれは
ちょっと違うと思う。念のため "Presbyornis Anatidae"でググると、
"sister taxa"とか "Presbyornis and Anatidae"のように別物として
扱ってるサイトばかり出てくるね。日本語「プレスビオルニス」で検索すると
確かにカモ科というのがトップに来てるけど、そもそも総件数で2件しか
ヒットしてないし。
>>78 >あ、それと、この図鑑の監修は真鍋真です。
>>1の記事でインタビューを受けているのも真鍋氏だね。
もしかすると「カモ科」と言うのは真鍋氏自身の見解で、
>>1の元記事を
書いた記者さんはそれを忠実に報道しただけなのかもしれない。
ただ、今回の記載論文を書いた人は「カモ科に近縁(カモ科そのものではない)」
と主張しているから、そうだとしたら事実をゆがめて伝えたことになるなあ。
>>79で書き忘れてました。
今までの発言での綴り間違いの訂正。
申し訳ない。
(正)Vegavis iaai
(誤)Vegavis iiai
なんだ日本人に献名してくれたんじゃないのか。
つーか機関に献名なんてアリなのか。