東京大学分子細胞生物学研究所の藤田直也・助教授と鶴尾隆教授らは、抗体を使って
マウスのがん細胞の転移を抑えることに成功した。抗体が作用するたんぱく質も突き止めた。
人間の場合はたんぱく質の構造が少し異なるが、人間のたんぱく質に作用する抗体もできた。
有効性を確認し、薬剤の開発を目指す。
肺がんになるマウスの転移を抗体で抑えた。この抗体が作用するたんぱく質を突き止め、
「Aggrus」と名付けた。培養細胞にこのたんぱく質の遺伝子を送り込むと細胞表面に
血小板が集まった。転移はがん細胞が血流にのって運ばれることで起きると考えられる。
血小板が細胞の表面にくっつくのを防ぐ物質が転移を抑えることは知られていたが、
その仕組みは分からなかった。
引用元:日経産業新聞
http://health.nikkei.co.jp/news/top/topCh.cfm?id=20050110e000y58307