【北京11日時事】
10日夜の新華社電によると、中国雲南省石林イ族自治県で1961年に発見された
旧石器時代の遺跡が、80万年前のものであることが分かった。
中国科学院古脊椎(せきつい)動物・古人類研究所が明らかにした。
中国では170万年前に生活していたとされる猿人「元謀人」の化石が65年、
雲南省元謀で発見された。
今回、年代が確定した遺跡は中国でそれに次ぐ古いものとみられている。
石林イ族自治区の遺跡は「百石嶺」といわれ、
当時は遺跡年代を測る正確な技術が乏しかったことなどから、
これまで考古学者の間では4万〜3万年前のものと推定されていた。
付近では80万年前に使われた小型石器なども発見された。
これら石器は、12万〜4万年前の欧州地域の旧石器時代で
使用された道具との類似性が指摘される。
同研究所の黄慰文研究員は「元謀と百石嶺の両遺跡は人類の起源と、
欧州文化との交流に関する研究に重要な証拠を提供した」と語った。
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