■COP10 アルゼンチンで会議 京都の先は五里霧中(04/12/20)
◇新枠組み作り難航
地球温暖化防止に向けてアルゼンチンのブエノスアイレスで開かれた気候変動枠組み条約第10回締約国会議
(COP10)が18日閉幕した。京都議定書で定めがない2013年以降の温暖化対策のあり方が焦点だったが、
議定書を離脱した米国とEU(欧州連合)などが激しく対立し、実質的な議論はほとんど進まなかった。
来年2月の議定書発効を前に、議定書後の枠組み作りの難しさが浮き彫りになった。
最大のテーマは「ポスト京都議定書」だった。
議定書は、途上国の排出削減や13年以降の先進国の排出削減については定めていない。
議長国のアルゼンチンは、排出削減に向けた13年以降の枠組みを話し合う「セミナー」を05年から開くことを提案した。
これに賛同したEUや日本はセミナーを「ポスト京都の具体的な議論の場」とし、結果を締約国会議に報告すべきだ
などと主張した。
だが、議定書から離脱した米国は「化石燃料はこれからも主要なエネルギー源だ」(ドブリャンスキー国務次官)などとし、
消極的な立場を示した。EU主導の枠組み作りを嫌ったためで、中国やインドも同調した。
調整の結果、来年5月にセミナーを開催することになった。
しかし、米の意見を反映し、会合は「将来の交渉につながるものではない」との条件がつけられた。
(後略)
( ´`ω´)つ
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/env/news/20041220ddm016030076000c.html (引用元配信記事)
◇京都議定書 来年2月に発効
気候変動枠組み条約に基づき97年に採択された。先進国の08〜12年の温室効果ガス排出量を
90年比で5%以上削減することを義務づけた。国別の削減率はEU全体で8%、米国7%、日本6%など。
米国の離脱で発効が危ぶまれたが、ロシアの批准で来年2月16日に発効することになった
MSN-Mainichi INTERACTIVE
http://www.mainichi-msn.co.jp/ (04/12/20)配信