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693♪名有りのひみつ♪
>>692
☆日本語記事が見つからないため記事全訳☆

【銀河とブラックホールが急成長した時代】

NASAのチャンドラX線天文衛星がX線観測により、爆発的な星形成が起きている遠い銀河の中で宇宙で最大級のブラックホールが成長していることを発見した。
初期の宇宙で起こった銀河同士の衝突によって星形成が加速されブラックホールが成長したらしい。


イラストは融合しつつある2つの若い銀河の様子。銀河同士の衝突が爆発的な星形成を引き起こし、銀河中心の超巨大ブラックホールを成長させてきた。

左下はチャンドラ・ディープ・フィールド北(CDFN)から得られた融合する銀河(SMG 123616.1+621513)の中の2つの銀河中心ブラックホールの画像。
この画像では両ブラックホールがすぐ近くにあるように見えるが、実際には約7万光年離れている。
色の違いはブラックホール周辺のガスやちりによるX線の吸収の違いによるもので、青は赤よりもX線が吸収されていること示している。

国際的な科学者のチームはCDFNから得られたデータとサブミリ波、可視光線での観測結果を合わせることにより、100億〜120億年前に数多くの明るく輝く若い銀河やその中心部のブラックホールが急成長していたという証拠を得た。
この爆発的成長は、この宇宙で最も大きく活動的なブラックホールを持つ遠方の銀河であるクェーサーが出現した時代に起こったと考えられる。

この2つの銀河は、もともとハワイ・マウナケア山のJames Clerk Maxwellサブミリ波望遠鏡(JCMT)で発見されたため、サブミリ波銀河として知られている。
ハッブル宇宙望遠鏡による観測では、これらのサブミリ波銀河のほとんどが衝突・融合する2つの銀河であることが明らかになった。

最近の精確なコンピュータシミュレーションで、そのような銀河同士の融合が銀河中心部へのガスの流れを引き起こし、爆発的な星形成や中心部の超巨大ブラックホールの成長を促すことが示された。
サブミリ波銀河で中心のブラックホールが急成長するのと同時に驚異的なスピードで星が形成されているという観測結果を説明できる。

これらの観測や理論により、サブミリ波銀河は数億年の間にクェーサーへと進化し、最終的に太陽約10億個分の質量を持つ超巨大ブラックホールを中心に持つ大型銀河となったことが示唆される。