【栃木】シモツケコウホネ、新種に登録 「世界的に珍しい種」[06/09/08]
日光市小代の水路で発見された水生植物の珍種が7日までに「シモツケコウホネ」として
日本植物分類学会の英文誌に記載され、正式に新種として登録された。水草の専門家は
「浮葉を形成しない新種。世界で本県にしかない」として保全の必要性を強調、近い将来
最高ランクの絶滅危惧種に指定される見通しを示している。県上都賀農業振興事務所は
周辺のほ場整備の保全性を強める方向で手法の調査に乗り出す。国内での水草の
新種発見は11年ぶり。
シモツケコウホネは浮葉を形成せず、葉や茎は水中に没し、花茎だけが水上に出て夏、
黄色の花を付ける。
新種登録を申請した志賀隆・大阪市自然史博物館学芸員は論文で「沈水性(水中に葉が
没する)の特異なコウホネ属植物。オグラコウホネに類似するが、細長い沈水葉、おしべの形、
赤い葯(やく=花の芯、おしべの先)と果実で区別される」とした。分布は本県だけ。
南那須町にも生育地があるが、まとまった群落は小代だけで、早急な保全を求めている。
開発や里山の減少によって日本の水草は全種の四割以上が絶滅危惧種指定に。
普通種のコウホネでさえ危機にひんしているが、小代に残る里山の環境で生きながらえた。
ソース:下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/hensyu/news/060908/news_1.html 依頼:
http://news18.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1142089748/653