【狂牛病】BSE対策 異常プリオン発見のプルシナー教授「全頭検査が合理的」

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★BSEで米の教授 全頭検査を支持/来年にも新検査法実用化

 牛海綿状脳症(BSE)研究の世界的権威で、食品安全委員会の招きで来日中の
スタンリー・プルシナー米国カリフォルニア大学教授は7日、日本の全頭検査について
「非常に正しい管理をしている」と高く評価した。BSEの病原体は25年前に
発見されたばかりで未解明な部分が多く、検査対象の線引きは科学的にできないことを
理由に挙げた。また、病原体の検出感度が現在の技術より飛躍的に高い検査法を、
来年半ばまでに商品化できるとの見通しを示した。民主党議員との対談と、
食品安全委員会の消費者との意見交換会などで述べた。
 食品安全委員会が審議している全頭検査の見直しは、20カ月齢以下の若い牛の感染は
見つけられない現在の検査の限界を前提にしている。教授の発言は、感度が高い検査法を
早期に実用化できるとの自信を示したもので、食品安全委の審議にも影響を与えそうだ。
 教授らの研究グループが開発しているのは、免疫依存性免疫検査(CDI)法。
すでに欧州諸国で承認されたものもあるが、感度を高めるため改良を加えた。
 スタンリー・プルシナー教授 BSEを引き起こす病原体「異常プリオンたんぱく質」
を発見し、1997年にノーベル医学・生理学賞を受賞。BSEの全頭検査を一貫して
支持している。

ちくさんニュース【日本農業新聞提供】 2004年12月08日更新
http://jliadb.lin.go.jp/news/news_1.html