岐阜県瑞浪市の土岐川河川敷で、甲殻類の仲間であるエボシガイ属の新種の化石が発見されたと、
同市化石博物館が19日発表した。この属の化石の発見は国内2例目。採取したのは約1700万年
前の地層のシルト岩で、アジア地域ではこの属最古の化石という。新種を決める際に基準となる模式
標本の化石を発見・採取した化石愛好者の桑山光夫さん(愛知県津島市在住)にちなんで「レパス・
クワヤマイ」と命名される。
同博物館の柄沢宏明学芸員(40)によると、昨夏、奈良市の化石愛好者が1個の化石を発見し、
今年8月に博物館ボランティアをしている桑山さんが5個発見した。今月、柄沢さんが桑山さんらと
現地調査をしたところ、河原の約2平方メートルの範囲で多数の化石が見つかったという。
化石は三角形をしており、高さ、横幅が各3センチほど。現在のエボシガイ属と違って、正三角形
に近く、放射線状に広がる線状の模様があることなどから新種と断定した。
(以下略)
引用元
http://www.asahi.com/science/update/1120/002.html