「体内時計」の新メカニズム、名古屋大チームが発見
生物の生活リズムをつかさどる「体内時計」の新たなメカニズムを、
名古屋大学の研究チームが下等生物で発見した。
(中略)
体内時計の研究では、関係する遺伝子が見つかっている。「時計遺伝子」と言い、
「時計たんぱく質」を次々と作り出している。
時計たんぱく質が増えると、今度は時計遺伝子の働きは抑えられ、時計たんぱく質は
減少に転じる。このたんぱく質の合成・分解サイクルが体内時計そのものというのが
定説だった。
研究チームは、約24時間の生活リズムを持つシアノバクテリア(らん藻)を
光合成ができないよう真っ暗な環境に置いた。時計遺伝子と時計たんぱく質の関係する
サイクルは見られなくなったが、時計たんぱく質がリン酸化と脱リン酸化を繰り返して
活発に働いたり、おとなしくなるサイクルは3日以上も続いた。研究チームは、
リン酸化・脱リン酸化サイクルが体内時計の正体とみている。
(後略)
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※引用元配信記事:
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20041119i403.htm ※読売新聞社のYomiuri On-Line(
http://www.yomiuri.co.jp/ )2004/11/19配信