IBM (NYSE:IBM) は16日、科学/教育/慈善事業の各組織と協力して、個人および企業に対し、 コンピュータの余剰処理能力の提供を促す世界規模のプロジェクト『World Community Grid』を開始したと発表した。 同プロジェクトは、公共プロジェクトのグリッド演算環境利用を支援する。
公共プロジェクトで、複雑な演算処理を行なうために、コンピュータ ユーザーが余剰の処理能力を無償で提供して、 仮想スーパーコンピュータを構築するという例は珍しくない。しかし、こうした取り組みに IBM の力が加われば、 ほぼ間違いなくそのプロジェクトの注目度は高くなる。そして、これらのプロジェクトが成功を収めれば、 IBM が2001年半ばから推進してきたグリッド演算環境の商業的メリットに対する関心も高まるに違いない。