【生態】ケナガマンモスとオオツノジカのゆっくりとした絶滅への歩み

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1pureφ ★:04/10/10 07:53:05 ID:???
生態 : 種の灯火を守る最後の抵抗

 絶滅は、まるで死に神の鎌が何種類かの生物の運命をまとめて断ち切ってしまうよう
な、1つの原因で起こるひとまとまりの現象だととらえられることが多い。しかし、絶滅の
1つ1つを見れば、そこには独自の物語があり、こうした単純な考え方が誤っていることを
教えてくれる。

 今回、A J Stuartたちが数千年前に絶滅に至った2つの代表的な化石種の最後の生息状況
について、これまでになく詳しい記録を報告している。この2種とはケナガマンモス
(Mammuthus primigenius)とオオツノジカ(Megaloceros giganteus、アイルランド
ヘラジカともいう)で、マンモスが有史時代まで北極圏の島々で生き延びていたことはす
でにわかっている。しかし今回の報告によると、これに加えてオオツノジカも西シベリア
で、従来考えられていたより3,000年も後の約7,700年前まで生き延びていたのだという。

 オオツノジカもケナガマンモスも絶滅するまでに、主に気候や植生の変動によって、そ
れぞれ異なる大きな分布変化をたどった。両者の環境への応答のしかたが違うのは、生態
が違ったからである。絶滅とはつきつめれば多数の個体の死の累積であり、それぞれの個
体は各自のやり方で変動する環境条件にそれなりに応答していったのだ。

記事オリジナルはこちらです。
Nature Japan Highlight October 07, 2004
http://natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=803&issue=7009

生態:更新世から完新世までのオオツノジカとケナガマンモスの絶滅動態
A. J. Stuart, P. A. Kosintsev, T. F. G. Higham & A. M. Lister
Nature 431, 684 - 689 (07 October 2004); doi:10.1038/nature02890
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v431/n7009/abs/nature02890_fs.html
2名無しのひみつ:04/10/10 07:57:47 ID:HFBGDN4M
なるほどねっと2gET
3名無しのひみつ:04/10/10 08:15:22 ID:/EbgQ1bb
両生類も現在絶滅へのゆるやかな歩みを続けているね。
4素人 ◆GD..x272/. :04/10/10 09:59:06 ID:h3OYCRRc
またレスの期待できない古生物スレの誕生か!

>>1
スレタイの「ゆるやか」って・・・・数千年レベルの減少なら、
地球史なら一瞬の出来事だろうに。「種の灯火を守る最後
の抵抗」のままでいいじゃん。
あと、絶滅の要因として環境の変化だけで、人類の干渉が
全く無視されているのも納得できないな。
5名無しのひみつ&rlo;(どけイイもでうど) Oo .(`・ω・´)&lro;:04/10/10 10:44:44 ID:HcR1UdV3
極端な偏食の結果、パンダは笹のみを食べるようになった....
コアラもユーカリの葉を食べるようになった...
大方、ケナガマンモスは特定のコケ類しか食べることができない偏食だったんじゃないか?
ヘラジカも...
食べ物が固定化すると、生息エリアが固定化してしまい...
環境の緩やかな変動で、生息エリア内の食べ物が少なくなると種の部分的な餓死が...
じわじわと個体数が減り、絶滅へ...

今の人間は偏食はしていないが、国境を定めて移動しにくくしているから餓死が起こる...
似たようなもんか....
6素人 ◆GD..x272/. :04/10/10 10:57:47 ID:h3OYCRRc
>>5
マンモスは冷凍個体から胃の内容物が分かってます。
現在の植物でも生存可能です。

ついでにいうと、当時のホッキョクギツネの生息域南限
よりも、マンモスの南限は低緯度だったそうです。
つまり現在の温暖な気候でも、ホッキョクギツネのいる
地域ならマンモスは充分に生きられます。
7名無しのひみつ:04/10/10 11:39:41 ID:SrnirAUJ
>マンモスが有史時代まで北極圏の島々で生き延びていたことはす
>でにわかっている。

これについて教えて。
証拠が残ってるの?
年代はいつごろ?
8名無しのひみつ:04/10/10 11:43:26 ID:ZQ9rD86u
>またレスの期待できない古生物スレの誕生か!

いつもいつもあんたしつこいね。
普通にレスつけたら?
9名無しのひみつ&rlo;(どけイイもでうど) Oo .(`・ω・´)&lro;:04/10/10 11:48:59 ID:HcR1UdV3
>>6
レスThnx...
>マンモスは冷凍個体から胃の内容物が分かってます。
>現在の植物でも生存可能です。

じゃあ、食後20分程度で息絶えたってことか...
The Day After Tomorrow( http://www.thedayaftertomorrow.com/ )であったように
一瞬で凍死の説もあるんだろうけど....

1日に100kgは食べないともたないのに、食べ物となる植物の自生密度が低く、
動き回るにも限界があり、徐々に衰弱し、自滅していったとか...

あるいは弱い植物毒の蓄積であぼーんとか...

確認できないことをあれこれ考えるのはエンドレスで面白いでつね...
10素人 ◆GD..x272/. :04/10/10 11:54:09 ID:h3OYCRRc
>1日に100kgは食べないともたないのに、食べ物となる植物の自生密度が低く、
>動き回るにも限界があり、徐々に衰弱し、自滅していったとか...
>あるいは弱い植物毒の蓄積であぼーんとか...

もうちょっと考えましょう。そんなに食費のかさむ生物が氷河期に
反映できたって事は、氷河期でも食料は豊富だったって事でしょ。

氷河期の終わりとともに滅んだ生物は、マンモスや北極圏の大型
動物だけではない。人類のいた地域では全世界的に及んでいる。
そこまで考慮して考えなければダメ。

ディアフタートゥモローなんてトンデモ信じるなってw
11名無しのひみつ&rlo;(どけイイもでうど) Oo .(`・ω・´)&lro;:04/10/10 12:05:26 ID:HcR1UdV3
>ディアフタートゥモローなんてトンデモ信じるなってw

漏れは基に深層海流大循環という地球冷却システムに興味をもった時期があったので...
グリーンランド沖の塩分濃度が深層海流の潜り込みと関係があるという研究があるだよ...
つまり地球シミュレータに繋がるわけなんだな...

http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/gakubu/img/img_23.jpg
http://www.eps.s.u-tokyo.ac.jp/jp/gakubu/geoph/aos/ocean.html
>この熱塩循環は極めてゆっくりしたペースで流れます。 熱塩循環の水平流速はせいぜい秒速1cm
>程度で風成循環に比べて桁違いに小さく、この循環が全海洋を一巡するのには1000年程度の時間
>を要すると考えられています。 とはいえ、熱塩循環は、風成循環のように各大洋の内部で閉じること
>なく、海洋全体に膨大な量の水や熱、各種の化学物質を輸送するシステムを形成しているために、
>長期的な気候変動をコントロールする最も重要な要素の一つであると考えられています。
>したがって、熱塩循環の実態を把握することは、地球温暖化を始めとする気候変動を理解する大きな
>鍵となります。 しかしながら、現実の海洋における熱塩循環は未だに大きな謎に包まれています。
12stuper X又はシュバルツ博徒 ◆X64BsY9WTs :04/10/10 13:09:21 ID:pwvygBup
>>3
実に興味深い・・・。
13名無しのひみつ:04/10/11 07:02:56 ID:JWQzXmZ5
>>7
シベリアのどっかの島に3500年前まで生息してた。
人間(イヌイト)が上陸したのはその数百年後。
マンモスっても島嶼効果で確か体高90aっていってたな。
いまならペットに出来るw
14名無しのひみつ:04/10/11 08:23:55 ID:1CyQCF2N
へえー。

ということは、その島に限れば、マンモス絶滅に人間は関わっていないということですね?
15departure ◆InebxDLjms :04/10/11 09:27:59 ID:JWQzXmZ5
ま、今現在そうとされている。が、調査が進めばもっと
年代が下るかもしれん。そうなると人間が関わっていた
可能性も出てくる。なんたって北極圏の島々だから、
調査は中々進まないが温暖化の影響で今後飛躍的に進むかも。

暇な方はコティラを参照してね。
http://packrat.aml.arizona.edu/Journal/v37n1/vartanyan.html
16名無しのひみつ:04/10/11 10:36:09 ID:917OVwC5
素敵なスレタイ
17名無しのひみつ:04/10/11 10:54:38 ID:h8QThvju
>>1
18名無しのひみつ
>>14
その島に追いやったのが人間だと見れば、やはり絶滅に関与したと言える。