【免疫システム】免疫抗体遺伝子の改変 機構の一部を解明、京大教授ら(04/08/20)

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1( メ`ω´)φ ★

■免疫抗体遺伝子の改変 機構の一部を解明、京大教授ら(04/08/20)

 外敵の侵入から身を守る免疫システムで、抗体を多様に作り替える働きをする
「AID」タンパク質は、抗体の遺伝子DNAを直接切断して作り替えるのではなく、
別のタンパク質を活性化して切断させている可能性が高いことを、京都大医学研究科の
本庶佑教授(分子生物学)とナシム・ベガム助手らのグループが突き止めた。

 免疫システムの中核であるAIDの全容解明につながる研究で注目される。
20日発行の米科学誌サイエンスに掲載された。
 
 AIDは、体内に入った外敵に合わせ、抗体遺伝子を改変する「クラススイッチ」に重要な
役割を果たしていることが、本庶教授らの研究で明らかになっている。しかし、その過程で
抗体の遺伝子DNAが切断される現象については、「AIDが直接切断する」という説がある一方、
本庶教授らは「AIDはDNA切断酵素を活性化させる」としており、議論が分かれていた。
 
 本庶教授らは、AIDが直接切断するとの説で切断に関与するとみられていた特殊な酵素に着目。
マウスを用い、この酵素を薬剤で抑制する実験を行った。その結果、酵素を抑制しても遺伝子切断
は起きたことから、本庶教授らは「この酵素がDNA切断に不要ということが証明された。

 AIDがDNA切断に直接的にかかわるという説は再考せざるを得ない」と説明。
「今後はAIDがDNA切断酵素をつくることの証明を行いたい」としている。(京都新聞)

( ´`ω´)つhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000020-kyt-l26
2( メ`ω´)φ ★:04/08/20 13:42 ID:???
>>1

【Uracil DNA Glycosylase Activity Is Dispensable for Immunoglobulin Class Switch 】
Science, Vol 305, Issue 5687, 1160-1163 , 20 August 2004
DOI: 10.1126/science.1098444

Nasim A. Begum,1 Kazuo Kinoshita,1 Naoki Kakazu,2 Masamichi Muramatsu,
1 Hitoshi Nagaoka,1 Reiko Shinkura,1 Detlev Biniszkiewicz,3 Laurie A. Boyer,3
Rudolf Jaenisch,3 Tasuku Honjo1*

 Activation-induced cytidine deaminase (AID) is required for the DNA cleavage step in
immunoglobulin class switch recombination (CSR). AID is proposed to deaminate cytosine
to generate uracil (U) in either mRNA or DNA. In the second instance, DNA cleavage depends on
uracil DNA glycosylase (UNG) for removal of U.
Using phosphorylated histone -H2AX focus formation as a marker of DNA cleavage,
we found that the UNG inhibitor Ugi did not inhibit DNA cleavage in immunoglobulin
heavy chain (IgH) locus during CSR, even though Ugi blocked UNG binding to DNA
and strongly inhibited CSR. Strikingly, UNG mutants that had lost the capability of
removing U rescued CSR in UNG?/? B cells. These results indicate that UNG is
involved in the repair step of CSRyet by an unknown mechanism.
 The dispensability of U removal in the DNA cleavage step of CSR requires
a reconsideration of the model of DNA deamination by AID.

1 Department of Medical Chemistry and Molecular Biology, Graduate School of Medicine,
Kyoto University, Yoshida Sakyo-ku, Kyoto 606-8501, Japan.
2 Department of Molecular-Targeting Cancer Prevention, Graduate School of Medical Science,
Kyoto Prefectural University of Medicine, Kajii-cho, Kamigyo-ku, Kyoto 602-8566, Japan.
3 Whitehead Institute for Biomedical Research, 9 Cambridge Center, Cambridge, MA 02142, USA.


ソースは会員でないとアクセスできない。
しかし、以下で、フリーの会員になれば、上記の「抜粋」ならば見れる。
【Science Magazine Home】
( ´`ω´)つhttp://www.sciencemag.org/
3名無しのひみつ:04/08/20 13:44 ID:AKRz1u1m
すまん、>>1を日本語訳してくれ
わけわかめ。
4名無しのひみつ:04/08/20 13:47 ID:6jpSxuL/
>>2
書いてる記者もきっとわけが分かってないんだろう。
5名無しのひみつ:04/08/20 13:51 ID:UKFI0Nsb
本庶さん、まだ免疫やっているのか。
6( メ`ω´)φ ★:04/08/20 13:57 ID:???
そう。オイラも漠然としかわけわかめ。
でも、分かる人には有益な情報だろう。

【ライフサイエンス辞書プロジェクト[LSD]】
( ´`ω´)つhttp://lsd.pharm.kyoto-u.ac.jp/ja/

【自動翻訳サイトのリンク集】
( ´`ω´)つhttp://www.dio.ne.jp/user/bestsites/translate.html

7( メ`ω´)φ ★:04/08/20 14:28 ID:???
別スース

【免疫遺伝子機構解明へ一助 将来は異常診断に】(04/08/20)

 生体の免疫に必要な抗体をつくるのに重要なAIDという遺伝子が働く際に、
欠かせないとみられていた酵素の機能は不必要との研究結果を、京都大の
本庶佑教授(分子生物学)とナシム・ベガム助手のグループがまとめ、
20日付米科学誌サイエンスに発表した。
 こうした仕組みの解明が進めば、原因不明とされている免疫異常の病気の
診断につながる可能性があるという。

 AIDは、細菌やウイルスに応じて原形の抗体のDNAを切断することによって、
新しい抗体をつくる「クラススイッチ」という現象に重要な役割を果たす。
こうして多様な抗体をつくることが、さまざまな異物に対応できる免疫力につながっている。
 AIDをDNAに混ぜると塩基配列の一部が置き換わる。
その後、DNAが切断されクラススイッチが起きるには、塩基を取り除く機能を持つ酵素が働く
との説が有力だった。(共同通信)

( ´`ω´)つhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040820-00000051-kyodo-soci
8名無しのひみつ:04/08/20 18:05 ID:vun/hVOo
まるっきりの馬鹿の訳
免疫グロブリンのクラススイッチにウラシルグリコシレースが不可欠
 活性化によって誘導されるシチジンデアミネース(AID)は、
免疫グロブリンのクラススイッチ組換え再構築(CSR)の際のDNAの切断に
必要な酵素。
AIDは、mRNAやDNAにあるシトシンを脱アミノ化し、ウラシルを作る。
その後に、DNAの切断は、ウラシル(U)を取り除く
ウラシルDNAグリコシラーゼ(UNG)が行う。
 リン酸化ヒストン-H2AX focus formation をDNA切断の指標としたところ、
UNG 阻害剤のUgiは、CSRの間、免疫グロブリン重鎖ののDNA切断を阻害しなかった。
Ugiは、UNGのDNAへの結合を阻害したし、CSRを強固に阻害した。
驚くべきは、Uを除去できないUNGをもつミュータントは、
UNG?/? B 細胞のCSRを回復した。
この結果は、UNGは、未知のメカニズムを介して、
CSRの修復に関与していることが明らかになった。
AIDによるDNA脱アミノ化モデルの再検討
9名無しのひみつ:04/08/20 20:17 ID:7FQVV7XG
1.
  AID→DNA切断
    ↑
   酵素

2.
  AID→酵素(別のタンパク質)活性化→DNA切断
      (DNA切断酵素を作る?)

の二つの説があり

1の説では切断に酵素が関与してるとしていたが
今回の実験でその酵素がDNA切断には不要とわかった。
よってAIDが直接DNAを切断する説は怪しい。

ってことかな。

でこの研究が進めば>>7
>原因不明とされている免疫異常の病気の診断につながる可能性がある
んだって。
10名無しのひみつ:04/08/21 01:49 ID:O8M4RZm6
どうでもいいが、そんな簡単に任意の酵素を抑制する薬剤が作れるのか?
11名無しのひみつ:04/08/21 03:10 ID:zv1JZ6Rj
1の文章は免疫学を学んだものなら普通に理解出来る文章だがね。
12名無しのひみつ:04/08/21 03:51 ID:eg0pVeKk
>>11
じゃあ解説してよ。
13名無しのひみつ:04/08/26 15:03 ID:Vj7YJrx0
まあ簡単に言うとAIDは凄いってこと

ここで問題

バクテリオファージ、T細胞、B細胞とAIDの関係について述べよ。
14名無しのひみつ:04/08/27 18:43 ID:TSuX4aL2
体内にバクテリオファージが侵入してくるとT細胞はB細胞に抗体を作るように命令し、その抗体によってバク(ry を無毒化する。
しかしバクは姿を変えさっきまでの抗体では対抗(結合)できない。
するとAIDが免疫グロブリンの形を決定する遺伝子を書き換えバクにあった抗体をつくる。

・・完璧だろ
15名無しのひみつ:04/08/28 16:34 ID:6utmqy5o
あげ
16名無しのひみつ:04/08/30 01:46 ID:ZSzDf6s0
あげ
17名無しのひみつ:04/08/30 05:04 ID:1MapLNTy
遺伝子改変すれば、スキャナーの手から逃れられるっす。
18名無しのひみつ:04/08/30 16:54 ID:Gw4/cwHY
利根川進が証明してノーベル生理学賞をもらったアレだろ。
やっと原理が解明できた。
19名無しのひみつ:04/09/09 20:56 ID:vAFvO1zT
あげ
20名無しのひみつ:04/09/10 01:20 ID:C2Wp8KBb
何で人間にバクテリオファージが感染するんだ?
21名無しのひみつ:04/09/15 22:50:58 ID:Ta06/lXQ
あdw
22名無しのひみつ:04/09/20 00:57:18 ID:5q5h8R4D
age
23名無しのひみつ:04/09/20 02:24:37 ID:++K+PkC7
>>7
>こうした仕組みの解明が進めば、原因不明とされている免疫異常の病気の
>診断につながる可能性があるという。

どうしてもこの一文のいうところの意味もしくは意義がよくのみこめないのだが。

「えー、体調がおもわしくないとのことですが、検査したところ、なんだかよく
分らない免疫疾患のようですな」と病院で言われるように、そのうちなるかも
しれない、ということでいいのだろうか。
24名無しのひみつ
免疫に詳しい人っている?