>>1つづき
UK在住のWhitaker夫妻はアメリカに行って体外受精を行い、Charlieに
最も適合する胚を選んでWhitaker婦人に移植しました。そして生まれて
きたのがJamieです。
当時UKの政府は、病気のリスクを避けるための胚選択のみ認めており、
病気の兄を救うための胚選択はしてはいけないと判断しました。このこ
とからWhitaker夫妻はアメリカに行って体外受精をしなければなりませ
んでした。
Jamieは2003年に誕生し、このときに臍帯血が採取されました。生まれて
すぐに臍帯血幹細胞をCharlieに移植しなかった理由は、JamieがCharlie
と同じ致死性の貧血を有していないかどうかを確認する必要があったから
です。生後6ヶ月でJamieには兄のような病気は有していないと確認されま
した。
Charlieの経過は順調です。今後数週間以内に、Charlieが赤血球を作る
能力を回復したかどうかがわかります。また、移植から遅れて発現する
拒絶反応もあることから、Charlieが治癒したと判定するには1年かかると
のことです。
先週、UKのHuman Fertilisation and Embryology Authorityは、ポリ
シーを180度転換し、病気の兄や妹に血液細胞を提供する目的で行う胚選
択を許可しました。
http://www.biotoday.com/view.php?n=4235