【医学】ピロリ菌:血液型に合わせ変幻自在 感染力の秘密を解明

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1 ◆KzI.AmWAVE @Hφ=Eφ ★:04/07/23 07:14 ID:???
 胃かいようの原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌の感染力が強いのは、宿主であるヒトの
血液型に合わせて胃に結合するたんぱく質の型を調整する能力を持っているためであることを、
スウェーデン、日本などの国際研究チームが突き止め、23日付の米科学誌「サイエンス」に発
表した。世界の全人口の半数以上が感染しているというピロリ菌の感染力のメカニズムが明らか
になったのは初めてで、治療薬の開発につながると期待されている。
 ピロリ菌は胃の中にすみ着くため、胃の粘膜と結合するたんぱく質を持つ。一方、胃の粘膜の
細胞には、血液型によって異なる形の糖鎖が付いている。研究チームは、胃かいよう患者に血液
型O型の人が多いというデータに着目。日本、スウェーデン、ドイツ人などから採取したピロリ
菌293株と、ペルーなど南米のアメリカインディアンから採取した80株について、血液型と
感染の関係を調べた。
 日本や欧州の人から取ったピロリ菌の95%は、血液型に関係なく、どの胃の粘膜の糖鎖とも
結合する万能タイプだった。これに対し、アメリカインディアンから取ったピロリ菌の6割は、
O型の糖鎖とだけ結合する特定タイプだった。研究チームは、ピロリ菌が人に感染しやすくなる
ために、自らO型に特異的な形に変化していった可能性があるとみている。
 研究チームの中澤晶子・山口大名誉教授(微生物学)は「ピロリ菌の感染が世界的に拡大した
のは、相手の胃の粘膜がどんな状態でも結合できるよう、たんぱく質の型を自ら調整する能力を
持っていたためではないか。菌の構造が明らかになれば、菌の結合を防ぐ薬の開発が可能になる
かもしれない」と話している。

引用元
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040723k0000m040140000c.html

Functional Adaptation of BabA, the H. pylori ABO Blood Group Antigen Binding Adhesin
Science 23 July 2004: 519-522
2名無しのひみつ:04/07/23 07:35 ID:66UuurqW
6
3名無しのひみつ:04/07/23 22:54 ID:pNTZ36v+
>胃の粘膜の 細胞には、血液型によって異なる形の糖鎖が付いている

これも初耳だった
4外道 ◆GEDO/87xso
ピロリ菌に高い進化能力…日米欧の研究チームが発見
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040726i401.htm