★検査すり抜け、図解で説明 厚労省が初の「血液白書」
厚生労働省は14日、献血血液の安全対策や輸血による副作用・感染症報告数など、
血液にまつわる情報を初めて1冊にまとめた「2004年版血液事業報告」を公表した。
昨年問題化した、エイズウイルス(HIV)などが日赤の高感度検査をすり抜けて
しまう現状も図解入りで説明し「感染症検査のために献血をするのはやめましょう」と
呼び掛けている。
A4判で55ページ。今後、5000部を都道府県などに配布するほか、厚労省
ホームページでも公表する。「血液の白書」として年1回、内容を更新するという。
事業報告は、献血された血液が製剤に加工される流れなどを解説。HIVや肝炎
ウイルスに感染した直後に献血すると、高感度検査でも検出できない「空白期間」が
あることをグラフ付きで説明している。
献血時のHIV検査で陽性だった人数は02年が82人と5年前の1・5倍に増えて
おり、検査目的の献血が「血液製剤の安全性に支障を来しかねない」と警告した。
河北新報
http://www.kahoku.co.jp/news/2004/07/2004071401003313.htm ・厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/