■骨髄細胞に心臓修復効果 初の無作為試験で発表
心筋梗塞(こうそく)で傷んだ心臓に患者本人の骨髄細胞を注入する新しい治療法について、
ドイツ・ハノーバー医大のグループが8日までに、患者を無作為に振り分ける方式の臨床試験を実施し
「効果あり」との結論をまとめた。
日本でも同様の治療が始まっているが、効果や安全性をめぐり議論があった。医師の主観が入らず
信頼性の高い無作為試験で効果が確認されたのは初めてである。グループは追跡期間が半年と短い
ことから「最終結論にはさらに長期、大規模な試験が必要」とされる。
臨床試験は、急性心筋梗塞を起こした数日後に血管を広げるカテーテル治療を受けた
患者60人を無作為に30人ずつに分け、一方には通常の薬物治療を実施。もう一方には
薬物治療に加え、患者本人から採取したさまざまな細胞を含む骨髄液を、患部に近い
心臓の冠動脈に注入した。
半年後、全身に血液を送り出す左心室の機能がカテーテル治療後にどれだけ向上したかをみると、
薬物だけの患者は0・7%だったのに対し、骨髄細胞治療の組は6・7%と高く、
副作用の発生は変わらなかった。
( ´`ω´)つ
http://kumanichi.com/news/kyodo/science/200407/20040709000098.htm