1 :
扇情カメラマンφ ★:
極彩色壁画で知られ、石室の発掘が続く奈良県明日香村のキトラ古墳(特別史跡、7世紀末−8世紀初め)は築造時
4枚ある石室の天井石の1枚が設計ミスで傾き、柱で支えたことが29日までの文化財研究所(奈良市)などの調査で分かった。
南端の天井石に、支柱を差し込んだほぞ穴が見つかった。石は奥行き約80センチあるが、35センチほどしか東西の
側壁に載らないため傾き、落ちないよう支えたとみられる。下に南壁を入れ閉鎖した後も天井石はわずかに傾いたままで
次の石との間に約1センチのすき間ができていた。
ほぼ同時期の築造とされる高松塚古墳(同村)の天井石にほぞ穴などはなく、調査担当者は「高松塚の方が技術水準が高い。
キトラのミスを基に設計や施工法を改善した可能性がある」と話す。
両古墳の前後関係を解明、被葬者特定にもつながる重要な手掛かりといえそうだ。
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設計ミス→急場しのぎ→そのまま放置…まるで今の俺のようなw
2 :
名無しのひみつ:04/07/01 05:56 ID:Nt1q90Kj
orz
ジャンルとしては【建築】か?
面白い話だな
6 :
名無しのひみつ:04/07/08 10:32 ID:oRP+FBIF
キトラ壁画はがし修復へ 保存調査委の半数容認
ttp://www.asahi.com/culture/update/0703/001.html 文化庁が保存、修復作業を進めている奈良県明日香村のキトラ古墳をめぐり、
同庁の保存活用等調査研究委員会(座長、藤本強・国学院大教授)の委員22人のうち少なくとも11人が、
壁画をはぎ取って石室外で修復する手法を容認していることがわかった。
反対の委員はごく一部。
委員の半数がはぎ取り容認に傾いた背景には、
現地保存した同村の高松塚古墳の壁画が激しく劣化していることなどがある。
こうした状況を受けて文化庁は、12日の同委員会で「壁画はぎ取り」を決断するとみられる。
(以下略)
「壁画はぎ取り」修復は良いとして、現地保存は限界だろう
博物館で公開すれば、如何にも一般大衆が喜びそうなアイテムなんだから
7 :
名無しのひみつ:04/07/08 16:12 ID:ex2Uy0DY
>>6 >博物館で公開
不可能。同等の貴重な壁画としては法隆寺金銅障壁画というのもあ
るが、法隆寺境内に作られた内部の温度、湿度、空気圧まで制御さ
れた特殊な収蔵庫に保存されており、過去55年間一般公開された
ことはない。収蔵庫に人が侵入すると外気も侵入してしまうため、
法隆寺の総長でも入ることはできない。保存関係者が入るときも
内部と外部の気圧、湿度、温度差が最小の季節と日時を考慮して
1年がかりで予定を組むようなことをやっている。
8 :
名無しのひみつ:04/07/08 16:18 ID:ex2Uy0DY
寺だから管長か?
9 :
名無しのひみつ:04/07/08 16:27 ID:Ev7XAlZ4
>7
>法隆寺金銅障壁画
焼けたヤツでつか?
10 :
名無しのひみつ:04/07/08 16:29 ID:/3RW5v54
>>7 よくわからないのだけど、古墳の壁画とかは別として、
寺社などの文化財なんかだと、そんなハイテクを駆使してないで
1000年以上も保存できたのに、なぜ現代になってそんな大騒ぎをするの?
昔の人の保存技術のほうが上だったってこと?
>>10 他のものがどんどん劣化、焼失していった中でかろうじて残っているものが文化財
色が褪せたり虫が食ったりカビが生えたり原因は色々
製造当初 100% → 保管技術完成時 50%
保管後は劣化率が限りなく小さくなる
フタ開けると0.1%劣化する
こんな感じ
12 :
名無しのひみつ:04/07/08 16:48 ID:/3RW5v54
>>11 なるへそ。
ちょっと違うけれど
イタリア人がピサの斜塔に対して
「600年倒れずにいるんだからこれからも倒れないさ。」
って言ってる裏では、とんでもない費用と技術を使って
保存作業してるって話を思い出した。
13 :
名無しのひみつ:04/07/08 19:03 ID:uRJGDh6q
24時間、下で人が支えてるんだっけ
写真を撮ると、無数の手が支えているところを見る事が出来るとか・・・
>>7 法隆寺展で壁画展示されてたけど、あれは複製?
16 :
名無しのひみつ:04/07/09 12:58 ID:Ifoc0BPL
>>9 そう。炭化した状態となっているが壁画の輪郭は完全な形で残っている。
一度、写真を見たことがあるが、真っ黒に炭化した壁面に仏陀の輪郭が
線画のように描かれたようになっており、凄い迫力があった。
法隆寺金堂壁画は前日本美術史上で最高傑作。ただし、戦中戦後の混乱
で損傷が激しくなってきたため、戦後直ぐに専門家による模写が行われ
た。模写作業を夜間を通じて行ったところ漏電により失火。結果的に
金堂の内壁(外壁、構造部分は無事だった)が全焼となった。その後し
ばらくして炭化した壁画を同じ構造で保存するための収蔵庫が建設され
そこで永久保管されることとなった。飛鳥地方の有名な寺には通常古材
収蔵庫が建てられており、改修工事によって使われなくなった古材など
も全て歴史的財産として保管されている。
17 :
名無しのひみつ:04/07/09 13:08 ID:Ifoc0BPL
古墳の埋蔵物が発掘、近代的な施設に展示されたため却って劣化
が進むという例は多く。展示はしない方がよく、展示するのであ
れば複製品を飾るのがいいとされている。この代表的な例がエジプト
の3大ピラミッドの建造時に同時に副葬された「太陽の船」。全長
30メートルほどあるこのかなり巨大な船はピラミッドの脇の
地下空間に1つ発見された。建造されてから約5000年という
時間が経過していたのにも関わらず、ほぼ完全な状態で発見。
発掘後、博物館に展示収蔵されたとことろ劣化が進む結果と
なった。その後、もう1つ、同等の船が地下空間に発見された
が、最初の失敗があるので、2つ目に関しては発掘は行わず、
そのまま放置することとなった。
18 :
名無しのひみつ:04/07/09 13:17 ID:Ifoc0BPL
船関連では、イタリアのある湖にローマ時代の戦艦が完全な形
で沈没していることが知られていた。このベンハーにでてくる
ようなローマ戦艦はムッソリーニが政権をとってか引き上げられて
修復されたが、しばらくして失火で喪失してしまった。
日本美術に移ると日本美術史上最高傑作のひとつ(多分10本の
指の一つ)に入るものとして平家物語絵巻というのがある。こ
れは戦前は旧家に所蔵されていたが、戦後、民間に流出、蒔絵
が一遍30センチ位づつに切断されて企業やコレクターに流れ
ていった。30センチに切断されても尚且つ、1億以の市場価
格が付いている。完全な状態で100億となっても現実的には
流通が難しいため、市場原理にそって切断されてしまったとい
うことになるらしい。
キトラ古墳:
青竜などの壁画、石室外で修復 文化庁調査委
奈良県明日香村の特別史跡・キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)の壁画で、文化庁の調査研究委は12日、
しっくいのはく離が激しい青竜(東壁)、白虎(西壁)など一部を壁石から取り外し、
石室外で修復することを決めた。8月上旬にも着手する。しかし石室から出した後の恒久的な保存策や、
他の壁画への対応については、結論を持ち越したままの見切り発車となった。
対象は、
青竜▽白虎▽「戌(いぬ)」とみられる十二支像(西壁)▽「亥(い)」とみられる十二支像(北壁)の、
落下の危険性が高い部分。しっくいの水分が抜けて粉状になり、既に半分近くが失われている天井は、
表層を少しずつはがし石室外でつなぎ合わせる方法を検討する。
他の壁画についても、「すべてはぎ取るべきだ」との意見が浮上している。
同委の作業部会は、粘着性のある薬剤を塗ったレーヨン紙を、
表面に張って強化する表(おもて)打ちの手法で、取り外す方法を提案した。
作業は、法界寺(京都市伏見区)阿弥陀堂の壁画(鎌倉時代)のはぎ取りなど数多くの文化財を修復してきた
岡墨光堂(同市中京区)が担当する見込み。【中本泰代、最上聡、山成孝治】
毎日新聞 2004年7月12日 21時29分
ttp://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20040713k0000m040112000c.html
20 :
名無しのひみつ:04/07/13 03:01 ID:npFla2Tz
>19
NHKで壁画のの剥離状態をみたけどひどかったな
あれは密閉状態で進行していたのか、発掘に伴って剥離したのか、
どっちだったんだろう?
21 :
名無しのひみつ:04/07/13 03:10 ID:YVtLEc6s
なんでキトラっていうの。黄虎?白虎だよね。なんで?
23 :
名無しのひみつ:04/07/13 09:17 ID:z9Qbh/Cv
24 :
名無しのひみつ: