【化学】超分子ナノ反応器を使った水中鈴木カップリング

ナノ反応容器中での鈴木反応−どのようにして水中で縮合反応が起こるのか。

　1980年代に二つのベンゼン環を直結させる鈴木反応が開発されて以来、化学者の生活はずっと
簡単になった。この反応は、製薬、農芸化学、および、製造現場に強いインパクトをもたらし、
除草剤、ポリマー、あるいは血圧調整薬など、数多くの製品の合成を可能にしてきた。しかし、
有用性の反面、鈴木反応は有機溶媒中で行わなければならなかったが、最近、韓国の研究者達は
この鈴木反応を室温の水中で行える方法を発見した。
　彼らはこの水中での鈴木反応を、疎水性の反応剤をナノ反応器として働くミセル中に閉じこめる
ことにより達成した。今回用いたミセルは構造的にがっしりした棒状の部分が柔軟で親水性の部分に
挟まれたブロック共重合体から構成されている。水中では、これらの分子は自己集合して反応容器と
なる疎水性の中心部を持つナノメータースケールのミセル構造をとる。
　論文の著者らはこのミセルシステムは鈴木反応のようなタイプの縮合反応に良い反応場を提供する
ことで、環境負荷の低い合成プロセスをもたらすだろうと考えている。

参照元（要登録）
Nature Materials News and Features: Maria Bellantone
http://www.nature.com/materials/news/news/040624/portal/m040624-1.html

Supramolecular Reactor from Self-Assembly of Rod-Coil Molecule in Aqueous Environment
Myongsoo Lee, Cheong-Jin Jang, and Ja-Hyoung Ryu
Web Release Date: 12-Jun-2004; (Communication) DOI: 10.1021/ja048264z
http://pubs3.acs.org/acs/journals/toc.page?incoden=jacsat&indecade=0&involume=0&inissue=0

バサロ。

これは、有名な鈴木ですね

鈴木−宮浦カップリング〜

鈴木爆発