5Gビット/秒の高速伝送が可能光データ通信分野向け面発光型半導体レーザ(VCSEL)
「S92A1A00」の開発終了と量産開始
� セイコーエプソン株式会社は、このほど、光データ通信用のレーザ光源として、面発光型半導体
レーザ(VCSEL*) 「S92A1A00」を開発、2004年9月よりサンプル出荷を開始します。量産開始
は2004年12月の予定です。 *Vertical Cavity Surface Emitting Laser(通称:ヴィクセル)
VCSELは、チップ表面から垂直にレーザ光を取り出すことが可能な半導体レーザで、低消費電力で
高速な駆動が可能なことから、短距離の光データ通信に最適な光源として注目を集めています。セイ
コーエプソンでは、酸化型VCSEL構造の最適化を進め、しきい値電流1.2mA(Typ.)という低消費電力で、
5Gビット/秒の高速伝送を実現し、さらに信頼性も確保したVCSEL『S92A1A00』を開発しました。
現在、ネットワークやブロードバンドの普及、放送やDVD等の映像コンテンツのデジタル化、ハイ
ビジョン化が急速に進むなど、情報通信機器やデジタル家電においてデータ量は飛躍的に増加し、ます
ます高速伝送が要求されています。また、機器間や機器内のデータ伝送の増大に加え、従来の金属線に
よる伝送では、機器内のノイズによる干渉が課題となっており、これらの課題に対応する技術として、
光信号によるデータ通信が期待されています。(中略)
なお、本商品は7月13日より幕張メッセにて開催される光学デバイスの展示会「InterOpto'04」にて
展示を行います。(略)
セイコーエプソントピックス 2004年6月24日
http://www.epson.co.jp/osirase/2004/040624.htm