発がん性ベンゼン、常温分解する人工酵素を開発

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1( メ`ω´)φ ★

■発がん性ベンゼン、常温分解する人工酵素を開発

  自動車の排ガスなどに含まれ、発がんの危険性が指摘されているベンゼンを、
簡単に分解する人工酵素の開発に、名古屋大大学院の渡辺芳人教授(物質理学)が、
世界で初めて成功した。

 実験段階での成果だが、常温でしかも大量処理が可能となれば、環境浄化に役立つと期待される。

 人工酵素は、筋肉中の「ミオグロビン」というたんぱく質の分子内にある鉄の分子と別の金属分子を
結合させたり、鉄の分子をマンガンやクロムなどの金属分子に置き換えたりしたもの。
 たんぱく質の分子は、他の分子に比べてサイズが大きく内部に空間ができる。
ここに化合物が入ると、金属分子が触媒となり別の化合物に変わることがある。

 渡辺教授はこの性質を応用し、人工酵素にベンゼンを含む化合物を入れたところ、
発がん性のないフェノールにすることに成功。同教授によると、化学物質の分解、合成には
数百度の高温が必要とされるが「この人工酵素を用いれば、常温でベンゼンなどを分解できる」という。
現在、ほかに数種類の金属分子を入れるなどして、大量にフェノールに変える新たな人工酵素の開発
に取り組んでいる。

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040620i403.htm
2名無しのひみつ:04/06/20 11:34 ID:eGAmWXzD
今日もがんばってるなぁ、教授
3名無しのひみつ:04/06/20 11:42 ID:mxZyDPVh
その次はフェノールよりフェラールを合成してくれ
4名無しのひみつ:04/06/20 11:50 ID:G9dGv2kd

つまり排気ガス中の発ガン性物質を、燃料に変えてしまった訳だね。
まさに、現代の錬金術師。



石油を直接燃やす時代は終わりだね。
車も電車も、どんどん燃料電池になっていって、
石油は工場で一括して燃料源に変える時代か。
5名無しのひみつ:04/06/20 11:55 ID:ppa5gWeo
化学でやることが残ってる分野ある?
http://science3.2ch.net/test/read.cgi/bake/1046601881/

ベンゼンから直接フェノールって何気にすごい…
6なみ ◆KzI.AmWAVE :04/06/20 11:56 ID:zAq7kJkA
分子研にいたナベさんかね。
日本酒の好きなオサーンだったなぁ。
なかなかおもしろい研究だ。
7名無しのひみつ:04/06/20 11:56 ID:GXhp5c9B
フェノールって、燃料になるかなぁ?
フェノールを燃やしたらまたベンゼンできんじゃん。
元にもどしてど〜すんの@w@
8名無しのひみつ:04/06/20 12:02 ID:xEA16/jY
フェノールはいろいろな化合物の合成の出発物質になるのよ。
燃やすなんてもったいない。
9名無しのひみつ:04/06/20 12:42 ID:epeiZrk5
フェノールの方が急性毒性はベンゼンより上じゃん

と言ってみるテスト
10名無しのひみつ:04/06/20 13:58 ID:wn7to3uB
フェノールだとタンパク自体が破壊されてしまう罠
11名無しのひみつ:04/06/20 13:59 ID:EKyfNRcD
>>1
おもしれぇ。
12名無しのひみつ:04/06/20 15:29 ID:MSe6IfyY
こりゃあすごい。すなおにすごい。

が、フェノールもかなーり危険では・・・。

と思ってたら皆さんもそうですね。
排ガスから回収したとして、それをさらに集めてどこぞのプラントに
持ち込むまでが危険きわまりない。
あるいは何かの化合物にしてから運ぶのかね?

・・・ああ、常温なら大気中のベンゼンをダイレクトにフェノール化&回収する
でっかい空気清浄機みたいなのをつくればいいのか。
しかしその回収効率はいかなるものか。
13名無しのひみつ:04/06/20 15:29 ID:+t2M3+Qw
むかし中学の時に呼んだ本に、犬にベンゼンを注射してその代謝生成物を
分析すると、、、、という記述があった。ベンゼンは体内で酸化されて
いろんな化合物が出来る。
タンパク質を作るアミノ酸の中にもベンゼン環を持つものがある。
(トリプトファンだったかな?)
人間は、ベンゼンを吸ったり摂取していると、骨髄細胞のガンである
白血病になる割合が極めて高い。昔有機化学実験をしていた大学の研究者の
多くと、職業でベンゼン類を多用していた工場労働者は、大抵がん(肝臓ガン
や白血病など)で早死していた。ナンマイダブ
14名無しのひみつ:04/06/20 16:18 ID:SzuAUGim
有機溶剤に指定されておらず、規制に引っ掛からないと思って
ベンゼンを溶剤にしようしていたって会社があったらしい。
15名無しのひみつ:04/06/20 17:05 ID:g4StaOpM
ダイオキシンもいけそうだな。
16名無しのひみつ:04/06/21 06:33 ID:A0HSDpHe
>12

火力発電所に仕込む。電力会社はフェノールも売れてウマー
小さくできるなら製鉄所とかもいいかも。
17名無しのひみつ:04/06/21 06:50 ID:A0HSDpHe
>13

ベンゼン環を含むアミノ酸は3種類らしい
(フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン)

ttp://www1.accsnet.ne.jp/~kentaro/yuuki/aminoacid/aminoacid.html

レスを付けようとして、理科年表がどこかに埋まってしまったことが発覚
せっかくだから新しいのを買おう orz orz

18名無しのひみつ:04/06/21 14:56 ID:mzqohGTK
しかし安定してるベンゼン環を常温で変化させる酵素ってすごいな
19名無しさん@お腹いっぱい。&rlo;(ーぇへ) Oo .(`・ω・´)&lro;:04/06/21 15:04 ID:pCMBqDu5
ベンゼンからフェノールが常温でできるだべか..
あとは濃硝酸と濃硫酸があればピクリン酸が簡単に作れる...
昔、高校の化学の先生が大量に作ってたよ...500gくらい?

http://homepage2.nifty.com/organic-chemistry/phenol.htm

20名無しのひみつ:04/06/21 21:10 ID:A0HSDpHe
>>19

あぶねーなぁ
イラクあたりでつかうのか?
21名無しのひみつ:04/06/21 21:19 ID:aGbgNDu+
ピクリン酸って名前はかわいいんだけどなー
22名無しのひみつ:04/06/21 22:53 ID:P8wMxAOa
すごい。ある意味神の技術だな。
23名無しのひみつ:04/06/21 23:17 ID:zTGV3mEv
>>1
常温でベンゼンを酸化する酵素なら生体内にもいくらでも
ありそうだけど、今回の結果の学術的な意味は酸素運搬タンパクのミオグロビンの
酸素結合部位を拡張することで酸化酵素に転換したってこと?
http://bioinorg.chem.nagoya-u.ac.jp/jp/res.html

ところで、この記事を書いた記者はこれが、排気ガスやガソリン改質の
触媒になると思っていたのだろうか。
どこに論文を出したのか全然わからん記事の書きようやし。
COEの発表会から拾ってきたんかな。
24名無しのひみつ:04/06/24 19:14 ID:bQoCEgeQ
これはすごいねえ。
しかも人工の酵素。未来を感じるよ
25名無しのひみつ:04/06/26 15:02 ID:4LAHUJUx
>>23
ベンゼンそのものを生体内で酸化する酵素が今までいくらでもあったとはねぇ
知ったかちゃんにも困ったもんだw
26名無しのひみつ:04/06/27 03:03 ID:pkNB3PMf
>>25
学術論文をあさるまでもなく、ベンゼン 代謝で検索すると死ぬほど引っかかるよ
27名無しのひみつ:04/07/10 08:59 ID:qXHrABqP
トリプトファンの安定性について調べていたらなぜかこのスレに行き当たりました。
28名無しのひみつ:04/07/10 13:21 ID:Y44n25KG
>>26
フェノールになるってのはそのうちいくつだ?

ベンゼン→何か なら、これまでもいくらでもあったよ
29名無しのひみつ:04/07/10 20:03 ID:7uo3VNaL
よし、俺はベンゼンを開環重合してポリプロパジエンにしよう。
30名無しのひみつ:04/07/18 10:46 ID:I+qwuQGM
よし、その後の展開を聞いてみたいんだが?
リンクも切れてて記事読めないよママン・゚・(´Д⊂ヽ・゚・
31名無しのひみつ
>>7
フェノール→ビスフェノール→ポリカーボネート(CDとかの原料)ができるよ。

>>9
皮膚に付くと白くなって、その後黒くなって浸食されます。。フェノール劇物だしね。

>>14
特化則にひっかかりますよ。