【生化学】院内感染を起こす緑膿菌の薬剤排出ポンプ蛋白の構造解析
1 :
pureφ ★:04/06/18 00:52 ID:???
「院内感染を起こす緑膿菌の薬剤排出ポンプ蛋白の構造解析」の研究結果
〜薬剤耐性菌の克服や薬剤排出ポンプ阻害剤のデザインに向け〜
東海大学医学部の中江太治教授の研究チームは、大阪大学蛋白質研究所の中川敦史教授の研究チームと
共同研究を行い、院内感染を起こす緑膿菌の3つの薬剤排出ポンプのうち「MexA蛋白」と「OprM
蛋白」の構造解析に成功いたしました。
院内感染を起こす緑膿菌、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(通称MRSA)、セラチヤ菌などは、細胞
内に浸透した抗生物質を細胞の外にくみ出す薬剤排出ポンプを有しております。薬剤排出ポンプは異なった
種類の抗生物質をくみ出すことができることから、院内感染菌の多剤耐性の原因となっております。
今回の研究結果は、薬剤排出ポンプでも最も複雑で多くの抗生物質を排出する緑膿菌の構造解析をした
ことにより、今後、薬剤耐性菌の克服や薬剤排出ポンプ阻害剤のデザインなどの分野に提供できると考えて
おります。
■構造解析に成功した薬剤排出ポンプについて
緑膿菌に発現する3成分からなる排出ポンプのうち2つを解析いたしました。
1.MexA(膜間隙)蛋白
単量体は4個のドメインからなり、その構造は新規の蛋白質構造であることを示しました。また、結晶
全体の構造は13個の「MexA」が螺旋状に巻いた集合体で筒のような形態をし、内膜と外膜成分をつ
なぐ細長い構造を示しました。この結晶構造が解明されたことでポンプ全体のアッセンブリー構造モデルが
描けるようになりました。
http://release.nikkei.co.jp/attach.cfm?attID=0074238_02.jpg 2.OprM(外膜)蛋白
薬剤が外膜を越えて細胞外に放出される最終の段階で、その介添えをする抗生物質透過孔を作ると考えら
れてきましたが、結晶構造は必ずしもこの仮定を支持するような結果ばかりを示してはいません。
(略)
参照元 日経新聞プレスリリース
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=74238
2 :
名無しのひみつ:04/06/18 07:34 ID:U5MNCrU1
2ゲット させてもらいまふ
タイトルをもうちょっとセンセーショナルなものにできないのかなあ。
「MRSA絶滅へ大きく前進」とかさ。さすがにこれは大げさだが。
主題はピオだからなぁ
ピオだってもちろん嫌がられてるんだし、わかる人間にはわかるぞ。
抗生物質開発はトレンドじゃないしいたちごっこなのは理解してるつもり
だが、新しいタマ用意する必要はいつでもある。
UDだ、UDに懸けろ。たんぱく質が特定できれば
俺らには強烈な武器があるんだ!
5 :
名無しのひみつ:04/06/18 09:08 ID:OlV0YpU6
つか、最近はこういうのを論文にする前?に新聞発表するのがはやってるのか?
6 :
名無しのひみつ:04/06/18 16:29 ID:FM6TBVFZ
薬剤排出ポンプが、本当に多剤耐性の原因なのか??
薬剤が、細胞から排出される前に、そもそも、細胞内に薬剤が入らないような
メカニズムが優性であることの方が、リーゾナブーな気がするが。
排出メカニズムがあるのなら、細胞には、薬剤濃度を感知する機能みたいなものがあるのか?
元気いいなあ蛋白研。
UDのターゲットは殆どが細胞質タンパクだよなあ
あの手法で膜をやるにはまだまだ