【医療】診療被ばくを考える 過剰な検査に疑問の声

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 日本で75歳までに、がんになる人のうち、3・2%は放射線検査による被ばくが原因と推定される――。
今年1月、英国の医学雑誌に掲載された報告は、大きな反響を呼んだ。
 日本や米英など15か国の放射線検査の件数や、臓器ごとの推定被ばく量などから、発がん率を推定した
ところ、日本は他の14か国(0・6―1・8%)に比べ突出して高かった。
 放射線で遺伝子が傷つくことで、一部の細胞が、がん化するといわれる。この報告での推定値は、微量の
放射線にも発がんの危険がある、との仮説を基に算出された。ただ、一定量以上の放射線を浴びた広島・長崎の
被爆者に、がんが増えたとのデータはあるが、診断で浴びる微量の放射線で発がんするかどうかは、科学的には
未解明だ。
 大阪大大学院放射線医学教授の中村仁信(ひろのぶ)さんは「重要なのは推定値ではなく、日本の放射線検査
件数と被ばく量が飛び抜けて多いことだ。医療現場では不必要と思われる検査もあり、検査のあり方に警鐘を
鳴らした」と指摘する。
 日本医学放射線学会は、中村さんを中心に、過剰な検査を防ぐための対策に乗り出した。

 現代医療に欠かせない放射線診断や治療。普及に伴い増え続ける患者の被ばくについて考える。

http://www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/20040605sr11.htm

読売新聞 医療ルネサンスのシリーズ記事です。
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/renai/
診療被ばくを考える

無用な中絶なくす知識を(2004.6.12)
子供のCT より慎重に(2004.6.11)
画像診断医の養成を(2004.6.10)
長時間照射で皮膚障害(2004.6.9)
過剰な検査 疑問の声(2004.6.5)

関連ページ
http://www.kodadc.jp/xray_cancer2.html
元論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15070562

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