コンピューターのプロセッサーやモニターに付着する埃に、生殖系と神経系に異常を引き起こす可能性の
ある化学物質が含まれている、と複数の環境グループによる調査が明らかにした。
『シリコンバレー有害物質問題連合』(SVTC)、『コンピューター・テイクバック・キャンペーン』(CTC)、
『クリーン・プロダクション・アクション』が3日(米国時間)、報告書(PDFファイル)を発表した。家庭やオフィスで
一般に使われている機器の表面から臭素系難燃剤を検出し、その危険性を指摘したものとして、初めての
調査結果の1つと言えるだろう。
家電メーカーは1970年代に、難燃剤としてポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)などの化学物質を使い始めた。
メーカー側は、発火を防ぐ働きをするこれらの有害物質が、プラスチックのケーシングから外に漏れることは
ないと主張していた。
「この報告書は、すべてのコンピューター・ユーザーに大きな衝撃を与えるだろう。化学業界がこうした有害物質の
商業利用を図ったために、すべての人々が化学物質に曝されているのだ。こういう業界のやり方は、人間を含めた
さまざまな生物に影響を与えている」と、SVTCのテッド・スミス会長は述べた。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/news/technology/story/20040608304.html